2019年に入り、サブスクリプション型(サブスク)のビジネスモデルを開始する企業が非常に多くなりました。
少し前から動きはありましたが、今年はサブスクリプション型のビジネスモデルが大きく躍進しそうですね。
まず、サブスクリプション型のビジネスモデルは
これまでのモノを売って対価を得るのではなく、定額・定期型のサービスを提供することにより対価を得ます。
メーカーとしては、①受注率がアップする、②売上が安定する、③利益率が高くなると良い事がたくさんありますが、
事業を始めるにあたって「お客様にとって価値があるか」のコンセプトをしっかり策定しないと自己満足になります。
参考までに、以前の記事で取り上げたas a serviceで簡単に紹介しています。
メーカーで今増えているas a service(アズ ア サービス)って結局なんなの?[No.39]
こちらの記事にも非常にわかりやすくまとまっています。
5分でわかる「サブスクリプション」、単なる定額制との違いは?
週刊ダイヤモンド特別レポート(ダイヤモンド・オンライン)
https://diamond.jp/articles/-/192084
最近では大手企業も中小企業もサブスクリプションビジネスの新規参入が増えており、
BtoC、BtoB問わず、さらに工場やビルといった業界にも続々と増えています。
身近なところでは、アスクルさんが2019年2月下旬から
「コピー用紙自動配送サービス」を開始します。
(https://www.askul.co.jp/ftr/manualFtrView/?view=pc&url=special/smart_mat/)
IoTを使ってコピー用紙の残量を把握し、自動で発注ができるようになります。
毎回注文する手間も確認する手間も省くことができますし、
印刷したいときにコピー用紙がないなんてこともなくなります。
週刊ダイヤモンド2月2日号は「サブスク革命 定額課金の衝撃」とのことですが、
その中で三菱商事と良品計画がサブスクリプションの参入を検討しているそうです。
https://diamond.jp/articles/-/192084
他にも、スーツや家具、音楽などBtoCではその勢いが非常に強いです。
○スーツのサブスクリプション(着ルダケ―株式会社レナウン)
https://kirudake.e-shop.renown.com/
○家具のサブスクリプション(サブスクライフ―カマルクジャパン株式会社)
トヨタ自動車、ダイキン、ソニー、パナソニックなど名だたる企業もサブスクリプションビジネスを開始しており、
昔ながらのモノ売りだけでは時流に取り残されてしまいます。
実際のところ、工場などの「ザ・工業」の世界でもサブスクリプション型のビジネスが始まっています。
IoTビジネスとの親和性が高いことから、自社の製品や商品をIoT化してサブスクリプション型にシフトしているケースが多いです。
大手の工場や病院でも採用が進んでおります。
しかし、大事なことは「価値があるか」です。
単なる定額や割賦にするのではなく、「価値があるかどうか」のコンセプトが非常に重要です。
一方で、これまでモノ売りをしていたメーカー、商社にとっては、サブスクリプションビジネスを開始すると
事務的にも色々困ったことがあります。
それを解決するサービスも始まっています。
ビープラッツ株式会社(https://www.bplats.co.jp/)では
サブスクリプションビジネスを会社として始めるときに必要な利用規約、契約、発注、請求などの管理を
システムとして提供するサービスを展開しています。
今、中小企業がサブスクリプション(サブスク)を始めるハードルは非常に下がっている一方で、
「価値あるもの」が求められています。
サブスクは新規開拓としても使えます。
自社製品をサブスク型のビジネスモデルにするか、すでにあるサブスク型のビジネスを活用するか、
後者の方に関してもいいサービスが多く始まっています。
2019年2月8日(金)の省エネ・IoTメーカー研究会では、
IoT×サブスクで定額型のビジネスを展開している企業をゲストとしてお迎えする予定です。
「IoT×サブスク」の新規事業をどうやって立ち上げたか、そしてその販促戦略など
お話いただく予定です。
https://www.funaisoken.co.jp/study/200769
頑張りましょう。