あっという間に5月になってしまいました。
前回は展示会で失敗しない「小間を選ぶ10つのポイント」として、主催者ごとの特長について解説しました。
展示会で失敗しない「小間を選ぶ10つのポイント」~その1~[No.36]
展示会で失敗しないポイントは以下です。
1.主催者を確認する
2.いい小間の確約条件を確認する
3.角を抑える
4.太い導線を強化する
5.小間の位置別で施策を決める
6.「なんとなく」なら出ない決断をする
7.出ると決めたらトータルで出展を検討する
8.後追いの方法を事前に準備しておく
9.最小限の工数で最大限の効果を出す
10.共同で出展して効果を最大化する
「2.いい小間の確約条件を確認する」
主催者によって条件は異なりますが、いい小間を確約できる条件があります。
小間数だったり、連続出展回数だったり、予約の速さだったり、、、、
主催者ごとに事前に用意されています。
主催者の特長を掴んでいると、いい小間の確約ができるので、展示会は予約段階から始まっています。
「当日頑張ればいい」という心構えでは遅いということです。
展示会にとって小間の位置は本当に重要です。
3.角を抑える
ここも主催者ごとに変わるので、実際に主催者へ確認することがポイントです。
例えば、「角を指定できる権利」がオプションで用意されている場合、まず間違いなく使用するべきです。
展示会に出るための工数は、100小間出ても10小間出ても1小間でもさして変わりません。
結局、展示会に出るためには大きな工数がかかります。
一方で、角の位置を確保できるかどうかは集客に大きな影響を及ぼします。
角になる部分は人が方向転換をする箇所であり、来場者の滞留が起きやすい部分でもあります。
角ではない場所の場合、通常の歩行では数秒で通り過ぎてしまいますが、
角の場合は方向転換、滞留のおかげでブースを見られる機会が増えます。
結果的に、ブースへの集客が増えて、展示会の出展に成功するかどうかを大きく分けることになります。
4.太い導線を強化する
太い導線=通路が広い場所は人が通りやすい場所です。
特に日本人はシャイなので、太い導線を行きかうことが多くなります。
太い導線での見せ方を工夫する必要があります。
展示会の装飾会社さんにお任せでブースをつくって失敗してしまうよくある例です。
装飾会社さんに頼むときはブースの位置も含めて伝える必要があり、太い導線からの見せ方を大事にしなければいけません。
実際、大手企業はこの辺りを良く抑えています。
一方で、中小企業は見落としがちな点です。
「太い通路より狭い通路の方がアツいお客さんがいる」という声も聞きますが、
展示会で最も大事なことは集客です。
狭い通路の5人を優先しているケースは、多くの場合「太い導線を通るアツい50人のお客さん」を損しています。
展示会は太い導線を強化する必要があり、出展する場合も太い導線に接することは必須です。
5.小間の位置別で施策を決める
小間の位置によって出展の仕方は大きく異なります。
入口近く、中央付近、奥で見せ方は大きく変わりますし、端っこ、中央でも全然意味が変わります。
小間の位置を決めるときは自社で持っている装飾を活かす位置に出展しなければいけません。
さらに、ノベルティやコンパニオンなども小間の位置によって施策が変わります。
例えば定番のノベルティであるバッグですが、
入口付近、中央付近であれば効果的ですが、端っこの奥の方にあるブースで配っても効果はありません。
(すでにどこかでもらっている)
出展位置に失敗して端っこの奥の方に小間の位置がある場合は、「お菓子」か「飲み物」を配りましょう。
特に、展示会の会場に用意されている休憩スペースの近くにあるブースは「飲み物」が最適です。
ちなみに、ノベルティで「ロゴ入りボールペン」を配っているケースが散見されますが、
自己満足のエゴでしかないです。
展示会の出展をより成功させるためには、、、
船井総研の私のチームでは展示会専門のコンサルタントがおり、
年間1,000以上のブースを見ていい展示会出展を研究しています。
位置、装飾、魅せ方、ノベルティ、チラシ、パネル、コンパニオンなど準備することが多いからこそ、
その最新ノウハウを収集しています。
ノウハウは割と公開しているので、今の展示会の出展計画や写真をお見せいただければ、
次回は150%集客を拡大する方法をアドバイスしています。