前回は省エネメーカー、環境メーカーがチェックすべき2018年のキーワードその1でした。
省エネ・環境機器メーカーがチェックすべき2018年のキーワード[No.31]
今回はその続きとして、2つ目のキーワードについてです。
まず、キーワード一覧は以下です。
・エネルギー、製品の”IoT化”、”見える化”
・設備の”遠隔監視”、”管理代行”
・営業の”診断化”
・製品の”周辺化”
2つ目のキーワードは
・設備の”遠隔監視”、”管理代行”
です。
2018年は設備や製品の遠隔監視、管理代行がさらに強化されます。
このキーワードは工場だけでなく、病院や施設、温浴施設や宿泊施設など多くの分野で進みます。
これまでの設備の監視といえば、日々現場を回って稼働状況を見て、
トラブルが起こったら現場へ駆けつけて対応するというものでした。
これからは日々、現場を回って稼働状況や設備の状況を点検しなくなります。
トラブルが起こる前に予防し、トラブルが起きたら現場へ行かなくてもトラブル発生個所がわかるようになります。
現場の工場や施設では設備担当者が外に出なくなります。
この時流はすでに大手企業を中心に進んでおりますが、2018年は本格化します。
同時に、設備メーカーや省エネ機器、環境機器メーカーも”モノ売り”では淘汰されます。
「設備を遠隔監視する」製品や企業が業績を伸ばすことになります。
これまでの”モノ売り”や販売だけでは競争を勝ち残れなくなり、
運用、監視、点検の「コスト」、「手間」を削減できる企業が残ります。
だからこそ、環境メーカー、省エネ機器メーカーも製品を売るだけでなく、
その製品やその製品と関連する機器の遠隔監視機能を標準で付帯しなければいけません。
加えて、その設備、工程ごと管理を代行できるビジネスにいち早く取り組んだ企業が業績をアップします。
省エネ!やコストダウン!、品質アップ!といったメインの効果だけでなく、
「管理代行」、「運用代行」がWEBやカタログなどで増えてきます。
管理代行、運用代行をすると、ランニングで毎月お客様から対価をもらえるようになります。
例えば、コンプレッサ周辺機器メーカーであれば、コンプレッサ本体の稼働状況、
末端の配管での圧力、ラインでの使用状況の見える化が必要です。
無線技術が発達しているので、開発も最小限に抑えることができて、
お客様はラインでの使用のムダを簡単に見つけられます。
また、配管のエア漏れもわかるようになります。
さらにさらに、夏場などコンプレッサが止まってしまう前に対処することもできますし、
コンプレッサ本体の部品交換なども事前に調達できます。
メーカーさん自体もそうですが、商社さんも
このような取り組みを進めないと
「差別化できない」、「強みがない」と
苦しむことなく業績を上げられます。
頑張りましょう