今回はGEのビジネスモデルから学べる以下3点の内、②、③についての話です。
①ストック型ビジネスで安定した収益を確保する
②競合と差別化した提案が出来る
③データやを自社に蓄積して業界No.1のメーカーになれる
②競合と差別化した提案が出来る
GEのように、”モノ売りではないコト売り”にすると、競合と差別化した提案が出来るようになります。
自社の特徴には競合がいたり、差別化要素があっても導入までにハードルがある場合でも問題ありません。
まず、ストック型ビジネスなので導入がしやすいです。
初期投資が大きくなると、大手は特に予算を取って、稟議を上げて、決裁を取って、、、、と
手続きが煩雑になります。
金額が増える程、担当者は導入が面倒です。
でも、ストック型ビジネスにすると現場レベルの決済金額で済むので、
効果があればすぐに導入できます。
だからこそ、競合と効果が似ていても導入がしやすくなります。
さらに、競合他社は”売って終わり”に対して、
メンテナンスや点検、消耗品の確認などの”売って始まり”の対応になるので、
担当者としては非常に嬉しいです。
工場の設備担当者は非常に多くの設備を管理しています。
だからこそ、常に現場にいます。
その中で”管理を任せて工数をへらせる”というのは非常に魅力的です。
だからこそ、レンタルやリースは導入がしやすくなります。
競合がいてどうしよう、、、、、
「金額が高い」と言われて導入がなかなか進まない、、、、
自社でも面白いことをしたい、、、、、、、
販促を拡大したいがどうしたらいいかわからない、、、、、
こんなメーカーは特に始めた方が良いです。
③データやを自社に蓄積して業界No.1のメーカーになれる
続いて、GEのモデルを進めると、データが自社に蓄積されて、業界No.1のメーカーになることが出来ます。
モノ売りではなくコト売りに移行すると、お客様のデータを管理することも業務の一つになります。
結果として、大量のデータが自社に集まることが出来ます。
そうすると、「あれ?この仕様を使っている人が多いのにハマる製品があまりない」
「大手もここは手を出していない領域だ」、「このデータを使えば定量的なプレゼンが出来る」、
「この分野のお客様はあまり取引がなかったけどすごく効果が出る」
など気づくことがたくさんあります。
このようなデータから見える事を
次の製品開発の仕様に落とし込んだり、
未開拓な業種のお客様への販促を進めたり、
製品ラインナップの絞り込みや整理を進めたり、、、
と、コストダウンから研究開発、販促(マーケティング)まで様々な場面に活かすことが出来ます。
そして、膨大なデータから得られた知見をお客様にフィードバックすることで、
「このメーカーと取引をしないと得られない情報」を提供していきます。
結果的に、時が経てば経つほど、
この業界で最も知見のある企業になっていきます。
大手がいても問題ありません。
分野を絞れば確実にNo.1になることが出来ます。
ボイラー分野で戦うのではなく、金属プレス工場のボイラーでNo.1や、
食品工場のボイラーでNo.1などの土俵で戦います。
一点突破でNo.1を目指します。
No.1の目安はシェア26%ですね。
(船井流では26%を地域No.1シェアの指標としていて、
BtoBビジネスで行くとニッチな分野で26%を目指しましょう。)
No.1になれば、そのシェアを伸ばしつつ、
次のNo.1を狙いに行きます。
GEが変革した製造業のビジネスモデルはインパクトがありますね。
始めたもん勝ちだと思います。
頑張りましょう。