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「アナログ加工業」がAI時代に生き残る為の、3つのチェックポイント

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以前のブログで、景気後退期に入る中、

・Caddi

・Meviy

・Mitsuri

などの、AIなどを活用して、瞬時に見積・納期回答を行う受発注プラットフォームがどんどん出てきているので、

どこでも出来る仕事を奪ってしまう可能性がある、

この大きな流れに乗るのか、

あるいはその流れには ”取り込まれない分野” を狙うか、

しっかりと見極めた上で戦略を構築することが、とても重要になってきた、という事をお伝えしました。

 

流れに乗る、というのはもちろん、

サービスを活用する、もしくはサプライチェーンの一角を担う、ということです。

 

これであれば、門戸は開いているのでドアをノックすればいいでしょう。

 

問題は、これらの受発注プラットフォームと、 いかに差別化を図り、戦うか? ということです。

 

勝つために、戦略を練っておく必要があります。

 

これらの企業に勝つため、あるいはAI時代に生き残るには

少なくとも下記の3つをチェックしておく必要があるでしょう。

 

ポイント①:

簡単に見積できてしまう部品ばかりでないか?

 

例えば前述のサービスを活用してみて、3Dデータを入力して

瞬時に見積が帰ってくるような加工品ばかりを扱っている場合、これは要注意といえます。

 

今のところ、

・より擦り合わせ技術が必要なもの

・より他工程に渡る製品を扱う、組立を伴う

というような製品は、これらのサービスはまだ手を出せていない模様です。

 

ポイント②:

自社商品に「提案要素」が含まれるか?

 

これらのサービスは、基本的にはあくまで「問い」に対して「純粋な答え」を返すシステムです。

つまり出来るか出来ないか、

出来るなら何円でどれくらいの納期が掛かるか、という事です。

 

従って、もっとこうすれば安くなりますよ、とか、

それならこちらの表面処理の方が、同じ性能で納期が早いですよ、

という対応はできないので、

我々としては、こちらの面をケアする必要があります。

 

要は、顧客との繋がりや接点が、製品・技術などのQCD軸だけでなく、

顧客代行要素やVA・VE提案を含んだものとして構築していかなければならない、ということになります。

 

ポイント③:

少しでもアナログな部分が含まれているか?

 

上記企業の記事などを読んでいると、展開できていないサービスとして

溶接や組立などの手作業を含むものが挙げられていました。

 

恐らくAIの技術的に現段階では難しい、という事なのだと予測しますが、

例えばtig溶接などは、きっちり出来栄えと品質を評価してからでないと簡単には採用はできないものです。

 

つまり、アナログ技術が含まれていればいるほど、競合になりにくいのです。

 

ここまで3つのポイントを挙げてきましたが、あくまで「現段階」の話です。

 

また上記は、一定のQCDが前提ですし、細かい点を上げればキリがありませんが

要は、自社の強みは、他社に置き換えられにくい要素を含んでいるか?

ということに尽きます。

 

これから自動化・AI化は、我々の予測を越えたスピードで進化するはずなので、

できるだけ情報収集を行い、

今判断できることで手を打っていくしか方法はないように思います。

 

ただ、恐らく、これよりももっと重要なことは、

競合のサービスを含めて、AI・IoT化させる部分はどんどん進め、

そこで空いた時間や手を、付加価値の高いものに注力していく、

という考え方と行動が、ますます求められる、ということです。

 

ある部品加工業の社長様が、こんな事をおっしゃっていました。

 

「業務効率化のため、まずはRPAを始めてみた。

うまく行けば万々歳、うまく行かなければ止めればいい。

付加価値の高い業務にシフトできれば、費用対効果は出る」

 

この言葉は、今の時代の生き方の本質を突いていると感じます。

 

こうした動きができるかできないかで、

2~3年後には、大きな差がついているに違いありません。

 

 

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