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ロボット・自動化の時代に必要な「2つ」の視点

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AIがどんどん偉くなって
RPAで事務処理が効率化され
協働ロボットが自分で考えて仕事をする
ようになったら、
現場には人が必要なくなって、
われわれ人間は、
見える化された情報をAI
に処理させ最終判断するボタンを押すだけ…
もしかして、5年後には
多くの工場がこうなっているかも
知れません。
現に、IoTやインダストリー4.0など
の世界的な動きを見ていると、
工業の世界はすべてが
見える化され
情報はシームレスにつながり、
自動化がますます進み、
どんどん効率化していく兆しです。
冒頭のストーリーはあくまで想像ですし、
限定的なものかも知れませんが、
時間軸や程度は違えど、
近いうちに、やってくる未来です。
こうした、AIやロボット化が
加速していく中、
重要な視点は大きく2つあると、
私は考えています。
1つは、これまでもメルマガで取り上げている、
【活用】という視点。
ロボット・自動化をうまく活用しましょう、
IoTの機器を使いはじめてみましょう、ということは
メルマガでも何度か取り上げてきました。
少しでも使ったことのある企業と、
いつまでもアナログで時間を掛けて
やっている企業の差は、歴然だからです。
もう一つ、大事な視点は、
こうした業界に
【参入】する、という視点です。
つまり、
ロボット・自動化の周辺で
何が売れているのか?
その業界に自分たちが
何かしらの形で参入できないか?という視点です。
例えばIoTの関連だと、
センサーが不可欠です。
カメラやレーダーもセンサーと
言えますが、その他にも、圧力センサ・温度センサ
ひずみセンサ・加速度センサなど
センサには様々なものがありますが
一つひとつを見てみると、
実は、単純な形状・機能なものも
多くあるのです。
あらゆるセンシング技術で
機器の測定をしなければならなくなると
世の中は1兆個以上のセンサーが
必要になると言われています。
センサの需要が爆発的に増えるのです。
こうした流れには
絶対に乗り遅れてはいけません。
また、ロボット関連だと、
ロボット自体はもちろんですが、
ロボットや自動化に必須なユニット、
減速機やアクチュエーター
があります。
より小型に、より精密な動きが要求されるロボットは
精密減速機無しには成り立ちません。
この精密減速機の業界は、日本で言えば
ハーモニックドライブはもとより、
日本電産シンポや住友重機械が
波状減速機のパテントを縫って
開発・販売を行っています。
さらにはナブテスコ、ベンチャー企業
なども持続成長する市場から恩恵を受けるべく
設備投資と開発に凌ぎを削っています。
日本におけるロボット市場は
現在、2010年比で200%超。
ロボットメーカーのファナック・安川電機、
関連部品メーカーのハーモニックドライブや
THKも国内工場の新設・増強に動いています。
おそらくこの投資判断は、
切迫している需要に対するものではなく
今後成長が続く市場への対応だと考えられます。
そして重要なのは、これらの企業は、
自分たちの製品の増産はもちろんですが
高機能化のために協力してくれる
サプライヤーをまさに今、
探している、という事です。
もし、自社の引き合いの中に
ロボット・自動化に関連する
メーカーからのものがあれば、
それは、今後数十年続く、持続的な成長市場に
参入できるチャンスかも知れません。
これからは、AI・ロボット化・自動化に恩恵を受け
自社の生産性を上げる。
これは当然のこととして、
自社が請け負うビジネスについても、
作れと言われたから作るのではなく
ただ単純によいお客を選ぶのではなく、
ロボット・自動化に関連する顧客を
ターゲティングし、そこからの売上・利益をいかに最大化させるか?
そういった発想が、
自社の高収益化・生産性向上には
不可欠といえるでしょう。
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