◇ 採用活動を、数字で確認するための設定
ここ1・2年でIndeed広告と自社HP内の採用ページで求人者を集めるダイレクト・リクルーティングを導入している企業が増えています。このダイレクト・リクルーティングの一番のメリットは、これまでは感覚でしか把握できなかった自社の採用力を ”数字で確認” できるようになったことです。
ここでいう”数字での確認”とは、自社HP内の採用ページに日・週・月単位で何人が閲覧したかの把握になります。大手求人媒体を使った新卒採用でも、ハローワークや地域媒体を使った中途採用でも、エントリーがある企業の会社HP内の採用ページは、一定数のセッション(アクセス数)があります。エリア等によって一概には言えませんが、自社HP内の採用ページに200件/月以下しかセッションがない企業は、募集条件がどうこうという以前に求人者に知られていないと考えることが大切です。有料の求人サイトや求人媒体を見てエントリーをしてくる求人者もいますが、やはり有望な求人者や長く働く求人者ほど、自分が働くことになるかもしれない企業の採用ページは確認するものです。これらを確認する上でも、自社HP内のセッション数は定期的に確認することが望ましくあります。
◇ 自社サイトの状況を確認するGoogle Analytics の設定・確認
自社HPの採用ページのセッション数を確認する方法は、非常に簡単です。そのために、Google Analyticsという無料ソフトを設定・使用するのですが、この設定は自社のHPを製作してくれたWeb会社様に一本メールを送るだけで完了するのです。本日は、Web製作会社様に送る Google Analytics 設定と確認行うためのメール文章を下記にご紹介いたします。自社HPの採用ページのセッション数がわからない経営者様・人事担当者様は、この機会に是非、数字による採用活動を始めてみてください。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓ 以下メール文 ↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
いつもお世話になっております。
本日は、弊社HPの採用ページにGoogle Analyticsの設定を
お願いしたくメールしております。
本件の目的は、自社HP内の採用ページが週毎・月毎に何件見られているかを把握し、
採用活動に活用するためになります。
大変お手数ですが、なにとぞ、よろしくお願いいたします。
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上記のメールを送信いただければ、GoogleのIDとPASS等さえあれば、すべての企業様が自社の採用ページへのアクセス状況を確認することができるようになります。
◇ 一般的なセッション数とエントリー率
上記によって、自社の採用ページへのセッション数がわかれば、後は数字を見た上での確実な改善を行えます。船井総研ファクトリーグループ内の統計では、製造業に関する求人職種のエントリー率は、以下の通りになっています。
<一般的な職種のエントリー率の平均値 >
事務スタッフ エントリー率:1.0% (1,000回がサイトを見ると、10人がエントリー)
営業スタッフ(業界未経験) エントリー率:0.3% (1,000回がサイトを見ると、3人エントリー)
製造スタッフ(業界未経験) エントリー率:0.5% (1,000回がサイトを見ると、5人エントリー)
※ 地域や募集条件によってエントリー率は変動します。
上記の数式に当てはめて考えると、製造スタッフが必要ならば、まずは1,000セッション集めると、平均的に5人のエントリーを集めることができるとなります。従来は採用をするために、ハローワークや求人媒体を使用するという考え方でしたが、今はすべてを自社HP内の採用ページを基準にして、採用ページへのセッションを増やすために、ハローワークや求人媒体を使用するの考え方が、継続的な改善を可能とします。数字による採用活動:ダイレクト・リクルーティングのハードルは高くありませんので、是非、皆さまも導入されてはいかがでしょうか?
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