町工場というと「儲かっていない」「経営も苦しそう・・・」というイメージがありますが、そんなことはありません。筆者のコンサルティング先を見ていても、儲かっている町工場は大いに儲かっていますし、社員の賃金も大企業並みのところもあります。実際、製造業の賃金水準はサービス業よりも高いのです。
ただし儲かっている町工場には次の3つの条件があります。
① 経営者が前向きで、熱意に溢れていること
② 生産財分野(医療・航空・社会インフラ・エネルギーなど)の大手優良企業と取引していること
③ 技術力・生産管理力はもちろん、マーケティング力・営業力も高いこと
上記のうち、①は必須の条件でしょう。組織はリーダーで99%決まります。
また②について言えば、消費財分野の大手企業そのものが苦戦しているか、あるいは生産拠点の大半を海外に移しています。中小企業の業績は取引先の業績で決まります。競争力の高い生産財分野の大手優良企業と取引を増やしていく必要があります。
また③についていえば、今や町工場といえどもマーケティング力・営業力が必須の時代です。例えば第5章で紹介した町工場の場合も、ホームページを活用するなどしてマーケティング・営業に力を入れています。
私たちも町工場に対する見方を変えていく必要があります。
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