●当機関では人こそが全てと考えている。GPTWについても6年間連続で受賞している。
●ミッションとビジョンを各自がきちんと理解することが大事。従業員がそれを正しく理解しているかどうかに、かなりの時間を割いている。
●アトランティックヘルスには4つの病院、1つの小児科病院、1つのリハビリセンターがあり、 13,400人の従業員が働き、うち3,700人が医者である。
●癒しの空間を提供することを重視し、常に新しい医療の提供の仕方、医者のあり方について模索している。
同センターの外観 | プレジデント デービッド ショーケン氏 | 同施設のビジョン・ミッション |
●同機関では全従業員のうち40%がベビーブーマーの世代である。その点を意識している。
●働きがいのある職場を実現する上で重視している要素が5つの「信頼指標」である。
①信頼
必要なのは明確なビジョン
②尊敬
③平等性
差別をしない
④誇り
⑤同胞意識
●周辺の200の大学と提携し、職員が少ない負担で勉強できる環境を整えている。
●また”感謝の手紙プログラム”を推進しており、職員の家族に対して感謝の手紙を送るプログラムがある。本人の誕生日には誕生日カードが送られ、施設内のカフェテリアの無料券がついている。
●転職を希望する社員に対しては、メンターをつけてそれを援助するプログラムもある。
●誇りを持たせるため、旅行に行った際にはアトランティックシステムに関連するものを撮影してもらうプログラムがある。その写真はインターネットで告知している。
●トップがプログラムを推進することも大事であるが、中間管理職の関与が極めて大切である。
HR責任者アンドリュー コーバック氏 | 同施設の5つの信頼指標 |
●同施設はニューヨーク中心部から車で約40分の郊外にあり、自然に囲まれた閑静な環境にあります。ニューヨークから診察に訪れる人が多く、またアメリカの健康保険制度の実情を考えると同施設を訪れる患者は平均以上の所得水準であると思われます。
●医師・看護師・スタッフにとってもかなり良い職場環境の様に見受けられ、事実同施設のスタッフの方は皆明るく、非常に良い対応でした。
●KPMGという名は創業に関わった4人のパートナーの名の頭文字から取られている。”クリンヴェルド、ピート、マーウィック&ゲルデラー”の意味。
●フォーチュン誌 100 Best Companies to Work For で80位に選ばれる。
●シニア・マネージャー/ディレクターまでは努力しだいでなれる。マネージングディレクター以上はその時の運やタイミングなど、
●グローバル・ジャパン・プラクティスの野本 誠パートナーよりご講演いただきました。同プラクティスでは、主に日本企業のアメリカ進出支援を行っています。
33階の高層階に入居している | オフィスからの眺め | 野本 誠パートナーからの講演 |
●アソシエイトとして入社し、シニア・アソシエイト、マネージャー、シニアマネージャー(ディレクター)、マネージング・ディレクター、パートナーというキャリアパスになっている。
●マネージャーまでは努力次第でなれるが、それより上のキャリアパスはその時のタイミングや運に左右される。
●パートナークラスになると4000万円以上の年収を取る。パートナーは全米に1500人いる。
●パートナークラスは仕事を取ってくる能力が最も求められる。ヘッドハンティングの対象にもなりやすい。
●野本氏自身が手がけた案件として、大手電機メーカーが買収した米国企業の世界50カ国での税務対応案件があり、トータルで20億円のフィーであった。
同社のキャリアパス | 社員用オープンスペースに 置かれたコーヒーメーカー |
●主流はWebトレーニングである。コストが安く、好きなときに好きなテーマで取り組める。
●現在、世界の公認会計事務所はビッグ4と言われているが、野本氏がこの業界に入ったころはビッグ8と言われていた。
●当時はビッグ8それぞれに個性が合った。アンダーセンはモーレツな働き方、PWCはイギリス色が強い、など。しかしエンロンでの不正会計事件などの影響で規制が厳しくなったりしたこともあり、現在は会計事務所ごとの個性はあまりない。
●KPMGは女性の活用にも力を入れている。女性自身の育休・産休はもちろん、男性も同様の休暇を取ることができるプログラムがある。
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