同社はクラウド環境におけるSNSとSFAを融合させ、ソーシャルエンタープライズという新しい概念を同社製品から発信している。
Scott Holden (セールス・マーケティング担当)氏 | Mike Booth (技術マーケティング部門)氏 |
同時通訳マイクシステムにての講演 | トヨタ自動車に提供したプラットフォーム |
<講演の概要>
・1999年3月に創業。創業者は元オラクルの役員。
・現在は売上高21億ドル、顧客数100,000件を超えている。
・フォーブス誌で取り上げられる他、フォーチューン誌のGPTW100位企業としてもランクインしている。
・SFA+SNSの概念にて、トヨタ自動車、バンクオブアメリカ、バーバリー、赤十字 他 世界の有名企業にプラットフォームを提供している。
・同社はSalesFors基金を設立しており、売上高の1%をコミュニティに還元している。
■技術的背景
・1980年代はクライアント・サーバーの時代であったが、1990年代はデスクトップの時代になった。さらに2000年はモバイル&クラウドの時代となり2010年はソーシャル・レボリューションの時代である。
・事実、現在SNS人口は11億人を超えており、メール人口を既に超えている。まさにFaceBook、U―TUBE、TwitterといったSNSレボリューション(革命)の最中にいるといえる。
・価値観の変化も激しい。2010年は大半のCIO(企業の情報責任者)がIpadは導入しないとアンケートに回答しているのに対し、2011年には過半数のCIOがIpadの導入を検討すると回答している。
■同社の思想
・STEP1としてSNSをフル活用している一般消費者と、一般企業をいかにSalesfors.comが融合させるか、ということが挙げられる。事例としてバーバリー社のケースが紹介された。
・STEP2として、従業員同士をいかにソーシャルネットワークでつなぐか、ということが挙げられる。例えば従業員が18,000人を超えるシマンテック社では、多数の従業員とCEOがチャット(同社製品Chatter:チャッター)を通じてつながった。
・またNBC社ではSNSをビジネスコミュニケーションツールとして導入することで、34%生産性が向上し、会議を27%減少させることができた。
・同社製品Chatterを用いることにより、プロジェクトメンバー間の情報共有、リアルタイムのコミュニケーション、ドキュメントの共有が行え、さらにSFAを融合させることにより、必要なマネジメント情報のモニタリングを行なうことができる。
・また顧客から入る電話・メールに対応するCRM(顧客情報管理)としての機能も付加できる。キーワードはオートメーション(自動化・省力化)とエクステンション(拡張性)である。
・STEP3として顧客開発・パートナーシップが挙げられる。この段階まで至ればそれはソーシャルエンタープライズであるといえる。
・事例としてトヨタ自動車、コカ・コーラを挙げることができる。
■グレートカンパニーとしての同社
・同社でセールス・マーケティングを担当しているScott Hollden氏は、ウォルマート、グーグルを経て同社に入社した。
・グーグルの1/5の規模であったが、チャンスがあると感じて転職した。この会社であれば世界を変えることができると感じた。
・毎年社員アンケートをとっているが、使命を持って仕事をしていることに誇りを感じている。経営トップは素晴らしいアイデアを持っていると褒めてくれる。新しいことにチャレンジしたい人にとっては良い会社である。
・従業員の教育にはお金をかけてくれている。大きな成長のチャンスがある会社だ。
・技術マーケティングを担当しているMike Booth氏はSAP社から転職してきた。Salesfors.com社の方が、楽しそうに仕事をしていることが印象的だった。
・実際に働いてみてCEOからとても大切にされていると感じる。
・世界中の政府も自社システムを採用している。自社は5年先を行く会社だと思う。
同社外観 | 同社ロビーの様子 |
ホテルを出発 | サンフランシスコでも反ウォール街デモ |
空路ラスベガスへ | 夜、ラスベガスに到着 |
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視察4日目:Salesforce.com