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「第2本業」とは何か?(1)

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永続する組織をつくりあげていく上で、日本で最も参考になるお土地柄は1000年の都とも言われる京都だと思います。

 

例えば京セラ。

 

同社は元々、ブラウン管の電子銃部品で業容を拡大することに成功しましたが、

同社の創業者である稲盛和夫氏は、特定分野への傾倒に危機感を抱き、新規事業の立上げのために一念発起してアメリカに飛び、

当時のIBMから半導体パッケージの大量受注を獲得します。

 

もしブラウン管の部品専業メーカーのままであれば、現在の発展はおろか会社の存続すらままならなかったことでしょう。

 

同社はかつてのシャープやGEの様に「選択と集中」は行わず、「多角化(ミニ・コングロマリット)」をモットーとしています。

コピー機の三田工業を買収したり、また最近ではリョービの作業工具事業を買収しています。

かつてのシャープあるいはGEの様に選択と集中を行うと事業は効率化しますし、その結果、市場(株主)からは高い評価を得ることができます。

 

しかし今、あのGEですら大赤字に苦しみ、組織の存続が一部では疑問視されている様に、いったん時流が変わるとどうにも手が打てなくなるわけです。

京セラの多角化戦略はひとえに組織永続が目的です。

 

 

同じく京都が創業の地である日本電産。

 

現在、同社の中心となっている事業は車載であり、最も注力している事業はロボット用の精密減速機です。

同社がかつて業容を拡大したきっかけはパソコンのハードディスクドライブ部品でしたが、

そのままハードディスクドライブにとどまっていたら、当然のことながら現在の同社もないでしょう。

 

 

また、東証一部上場で360年以上の歴史を誇る専門商社、ユアサ商事。

 

同社は京都で創業されました。同社の中心事業は工作機械や切削工具を中心とする機械工具ですが、

管工機材や住宅設備さらには建設機械など、零細・中小事業者の多い業界をターゲットとして、

メーカーの与信管理・営業代行機能と、零細・中小事業者に対しての経営支援機能を武器に多角化を行ってきた歴史があります。

 

 

また、京都には知られざるユニークな会社が他にもあります。

 

例えばJOHNAN(ジョーナン)株式会社。

 

同社は京都に本社があります。機械工具業界の方であれば、「オイルマットのメーカーか・・・」と思われるかもしれません。

同社グループの従業員数は676名にものぼります。

 

しかし同社は、ほんの20年ほど前までは大手家電メーカーの完全下請け企業でした。

そして、その大手家電メーカーが生産の海外移転を行ったことで、仕事の大半が消滅してしまうという事態に見舞われます。

 

 

ここで経営者として2つの選択のうち、いずれかを決断しなければなりません。

 

 

一つは大幅に事業を整理して会社を大幅に縮小するか。

あるいは新規事業(=第2本業)を立上げて会社の存続を図るか。

 

 

JOHNANが選択したのは後者でした。

 

その結果、現在の同社は、

 

・従業員676名という規模ながら、20にもおよぶ事業を展開している。

 (売上3~4億円レベルのミニ事業の複数展開)

・現在も自社の既存事業にAIやIoTなどデジタルの要素を取入れ、

 イノベーションを生み出し、新規事業の開発を続けている。

・20にもおよぶ事業を「テクノロジー・プラットフォーム」とよび、その複数事業のシナジーを追求し続けている。

 

というユニークな特徴を武器に、業績を伸ばされています。

 

そんな同社を率いるのが同社4代目経営者の代表取締役兼CEO 山本 光世 氏です。

 

同氏は現在、生産財業界の中でも注目の若手経営者であるといえます。

 

 

では、同社はどの様な取組みから、取引先ほぼ1社の完全下請け企業から第2本業を立上げ、

そして現在の様な“事業の複合体”として新規事業を生み出し続ける、ユニークなモデル企業に生まれ変わったのでしょうか?

 

~次回に続く~

 

 

追伸:

 JOHNAN 山本社長様と、元キーエンスで新商品・新規事業開発を担当されていた高杉様

(現 コンセプトシナジー代表取締役)を特別ゲストにお招きし、

 来る2019年10月4日(金)東京にて『製造業「新規事業・新商品」経営カンファレンス』を開催いたします。

 詳しくは以下をご覧ください。

 

 

↓↓↓製造業「新規事業・新商品」経営カンファレンスの詳細(別ページにジャンプします)

https://lpsec.funaisoken.co.jp/factory-business/048947_lp/

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<経営者の皆様へ セミナーのお知らせ>

 

製造業「新規事業・新商品」経営カンファレンス

 

自動車産業の進むCASE化、あるいはMaas化。

そして来年から本格導入が進むと言われる5G。

さらにはGAFAあるいはFAANGと呼ばれる巨大プラットフォーム。

 

AIやIoTあるいはICTといった技術が100年に1度と言われる

パラダイムシフト(大変化)を私たちの業界にもたらしています。

 

 

この100年に1度の大変化は、

真正面から捉えると旧来型ビジネスが駆逐(ディスラプト)される危機でもありますが、

見方を変えれば新たな高収益ビジネスを開発する大きなチャンスでもあります。

 

では製造業の経営者として、この時流をいかに捉え

ビジネスにつなげていくのか?

 

 

それを考えていただく、あるいは知っていただく場が

10月4日(金)東京にて開催される 製造業「新規事業・新商品」経営カンファレンス なのです。

 

↓↓↓製造業「新規事業・新商品」経営カンファレンスの詳細・お申込み(別ページにジャンプします)

https://lpsec.funaisoken.co.jp/factory-business/048947_lp/

 

 

同カンファレンスにお越しいただきたいのは、次の様な経営者の方です。

 

・自社の強みを活かして、自社の成長につながるイノベーションを生み出したい。

・今の市場だけでは先の成長が見込めない。新市場の開拓が急務である。

・現在は完全な下請け構造であり、低収益に甘んじている。もっと高収益化を図りたい。

・忙しいけど儲かっていない。改めて自社のビジネスモデルを見直したい。

・来るべき大不況に備えて今から準備をしておきたい。

 

 

本カンファレンスの主な内容は下記の通りです。

 

【東京】2019年10月4日(金)
13時~16時30分
(株)船井総合研究所 五反田オフィス <JR五反田駅西口より徒歩15分>

 

第1講座

AI・デジタル時代の「新たな高収益事業」のつくり方

JOHNAN株式会社 代表取締役社長兼CEO 山本 光世 氏

 

第2講座

元キーエンス開発担当が語る「高収益商品」のつくり方

コンセプト・シナジー株式会社 代表取締役 高杉 康成 氏

 

第3講座

人を増やさず利益を増やすデジタルマーケティング導入の進め方

船井総合研究所 ものづくりグループ 上席コンサルタント 片山 和也・小池 桃太郎

 

第4講座

今、勢いのある製造業「社長」が取り組んでいること

船井総合研究所 執行役員 ものづくり・エネルギー支援部 部長 上席コンサルタント 菊池 功

 

↓↓↓製造業「新規事業・新商品」経営カンファレンスの詳細・お申込み(別ページにジャンプします)

https://lpsec.funaisoken.co.jp/factory-business/048947_lp/

 

もちろん、本カンファレンスでは私、片山も講師として登壇いたします。

セミナー会場で皆様とお会いできますことを、心より楽しみにしております。

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