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3)タイ視察全体の総括
タイはずっと以前からビッグ3が進出しており、アジアのデトロイド
といわれるほど、自動車産業が盛んです。北米やASEANを中心に
自動車の売れ行きが好調であることから、タイもその恩恵をうけて国
内経済は好調な様です。
しかし現在は中国の不調を受け、中国向け輸出、特に資源輸出をメイ
ンとしてきた新興国が軒並み不況です。特定の国、あるいは特定の産
業に依存する経済は、それなりのリスク管理が必要でしょう。

また、中国の都市部とバンコクを比較すると、各種インフラでは10
~15年ほどの遅れがある様です。中国の場合は北京でオリンピック、
上海で万博が開催されているだけあって、都市部に限っては先進国と
大差ありません。
タイの場合は都市部のいたるところにスラム街が広がり、また交通渋
滞も多く、やはりオリンピックを開催した国かそうでないかは都市イ
ンフラに大きな影響を与えるといえるでしょう。

また考慮しておくべきことは、タイの暑さでしょう。基本的に熱帯に
位置する国ですから、そういう意味での気候の厳しさが日本は当然、
中国の比ではありません。

いずれにせよ多くの方が言われていましたが、タイは経済成長のただ
中とはいえ、既に日本からも多くの会社が進出しており、競争の厳し
さは日本国内並みになってきています。
また、やはり中国と比較してもマーケットは1/20で、日本と比較
しても1/2です。さらにチャイナ・プラス・ワンの影響もあって、
同国の失業率はほぼ0%で、完全雇用の状態にある国です。

タイへの進出については、よほどの目的が必要なものと感じました。

1水上マーケットP1050165

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