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経営戦略セミナー2017より

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今年も毎年恒例の経営戦略セミナーが3日間、メイン会場をグランドプリンスホテル新高輪にて開催されました。

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経営戦略セミナーは船井総合研究所の全社が総力をあげて企画する年に1回のイベントですが、今回は3日間で累計6043名もの経営者の皆様が全国から集結されました。

 

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普段のセミナーや研究会では、どちらかといいますと1~3年くらいの短・中期の戦略をお伝えしているのに対して、経営戦略セミナーでは船井総合研究所の社長や役員陣、さらに外部の日本一あるいは世界一クラスのモデル企業経営者を講師として迎え、5~10年くらいの長期戦略・ビジョンを考えていただく場として企画しています。

 

今回のコラムでは、その経営戦略セミナー2017より、特に経営者の皆様に知っておいていただきたいことを要約してお伝えしたいと思います。

 

<メイン講座 船井総研代表取締役社長 中谷の講座より>

 

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1.今の経営のポイント

昨年2016年の講座でお伝えした、押さえておくべき経営の3つのポイントは次の通りでした。

1)働き手不足対策

2)定着率アップ対策

3)一番企業づくり

この流れは2017年も基本的に変わっていません。

1)はもちろんのこと、2)も重要です。なぜならせっかく採用できた社員に辞められてしまうと、多額の「機会損失」が生まれます。

※注釈)社員が辞めることによる機会損失は業界によっては数値化されていますが平均すると300万円~1000万円の損失。

 

2.働き手不足対策について

ダイレクトリクルーティングにすぐに取組むべきです。

ダイレクトリクルーティングとは、自社採用サイトによる直接的な採用活動のことです。リクルートやマイナビといった採用媒体のコストが劇的に上がっており、同時に採用そのものが高い競争倍率になっています。

 

3.定着率UP対策

採用した人が辞めることによる機会損失は、多くの経営者が考えているよりも大きなものです。特に優秀な人であればあるほどです。

定着率UP対策に科学的に取り組んでいる世界的企業の1つにグーグルがあり、同社の調査によると定着率アップを図るために最も大切なことは「心理的安全性」です。

つまり、この会社にずっと安心して勤めていられる、と社員に感じてもらうことが大切。

 

4.一番企業づくり

まず何らかの分野、場所、事業内容で一番を目指す。

一番ができたら、次に高収益化。一番ができていないのに高収益化に取組もうとすると失敗する。

 

5.高収益企業の条件

狭属性で圧倒的No1をとる。高シェアというレベルではなく、独占シェアといえる事業をつくる。

キーワードは絞り込み一番化・独占シェア。

さらに毎月のベース売上が見込める、ストックビジネスを持つ。

 

6.2017年の経営、3つのポイント

1)採用のさらなるコストアップ

あらゆる業界で、人の獲得競争がさらに激化している。

2)デジタル化

小売店でもチラシを見て来る人よりも、WEBを見てくる人が急速に増えている。3年前はチラシを見て来る人の方が多かったが、現在はそれが完全に逆転している。

マーケティング面だけでなく、仕事の進め方もデジタルシフトして高生産性を追求していく必要がある。

3)業界外の企業との競争

タクシーの世界ではウーバーとの競争、ホテル・旅館業界でいえばエアビーアンドビーとの競争など、気づくと巨大なプラットフォーマーが突然競合として現れてくる時代になった。

⇒だから独占的シェアが大事!

 

7.船井総合研究所として

船井総研では、こうした時流の変化に対して6つのソリューションを具体的に提供しています。

1)経営品質診断

2)ダイレクトリクルーティング

3)海外視察=世界一を見に行く

4)高収益研

5)クラウド型人事制度

6)不採算事業の整理・売却=M&Aご支援

 

 

<ファクトリービジネス研究会 合同分科会より>

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中小企業経営者のための、大手企業「調達・購買」担当者をうならせる提案・プレゼンのポイント

講師:未来調達研究所㈱ 取締役 牧野 直哉 先生

 

1.大手企業のバイヤーから認められる上で最も大切なこと

 

次の3つの質問に対して、明確な答えを用意しておくこと。

質問1「競合企業と比較して、優れている点は?」

質問2「御社の他社には負けない優位点は?」

質問3「御社の特徴は?」

皆様の会社は、上記3つの質問に即答できますか?

あるいは皆様の会社の社員は、上記3つの質問に即答できますか?

 

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2.最も悪い答え

上記3つの質問に対して、最も悪い答えが次の2つです。

 

多品種少量で低価格です(=最も困難な取組み)

何でもやります、できます(=できるわけがない)

 

本当に多品種少量が得意なのであれば、それは狙って多品種少量なのか?結果論として多品種少量なのか?

前者なら本当の強みかもしれないが、多くの場合は後者である。

 

 

経営戦略セミナーの中から2つの講座について抜粋してお伝えしましたが、共通していることは「自社が日本一あるいは世界一を目指せる強みをつくること」であり、言い換えれば「狭属性で圧倒的No1」「絞り込み一番化・独占シェア」を持つ、ということです。

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