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今、船井総合研究所が経営コンサルティングを行うにあたって、全社を挙げて取組んでいるテーマが「高収益化」です。

 

具体的に高収益化とは営業利益率10%以上、あるいは業界平均3倍の営業利益率を指します。

 

ですので、我々ファクトリービジネスグループでも、一昨年から「営業利益率10%」あるいは「付加価値率10ポイントアップ」をテーマにセミナーを行ってきました。

 

しかし、「高収益化」は経営の目的ではありません。

「高収益化」は手段にすぎないのです。

 

では、何のために高収益化を目指すのでしょうか?

 

それは“次の時代を生き残れる体質改善(=モデルチェンジ)”を行うためです。モデルチェンジをするには初期投資が必要でお金がかかります。その資金を蓄える意味でも高収益化が欠かせないのです。

 

例えば会社の成長のためには「事業戦略」と「人財戦略」の両輪を回していく必要があります。

 

事業戦略とは業績アップであり、人財戦略とは採用・育成のことです。人材を人財に育成するにはお金がかかります。

ですからまずは事業戦略に手を付けて、まず最初に“儲かる会社”をつくる必要があるのです。

 

例えば先日の4月14日(金曜日)に開催された先端「町工場」視察セミナーで訪問した宝角合金製作所様の場合、15年前は経常利益率2~3%そこそこでしたが、現在はかるく10%を超えています。

 

そして創業80年以上の老舗加工業であるにも関わらず、役員を除く現場作業者の平均年齢は20代です。

 

部品加工業の業績アップは次のステップで行います。

 

ステップ1:仕事の選択と集中(=仕事を選ぶ)

ステップ2:多能工化の推進

ステップ3:設備力アップ

 

ステップ1はいわばマーケティングです。つまり自社の強みを明確にし、どんな仕事を受ければ儲かるのかを明確にするステップです。

そして、そうした仕事が集まる様なビジネスモデルづくりを行う、ということです。

 

そしてステップ2は仕事内容の棚卸と評価・賃金制度の整備、そして社員教育ということになります。

 

最後のステップ3は、ずばり設備投資です。前述の宝角合金製作所様の場合は、中村留精密工業のチューニングされた複合機の導入ということになります。

 

ステップ3までいってこそ、その会社は本当の意味でのモデルチェンジといえるでしょう。

 

今、製造業は全般的に好調です。好調を通り越して、私から言わせれば現在の状況はバブルです。

 

好調なうちに自社の体質改善を行い、本当の意味でモデルチェンジを図る必要があります。そして自社のモデルチェンジを行う最も良い方法は、すでにモデルチェンジを行ったモデル企業・モデル経営者を見習うことです。

 

例えば三重県四日市市に本社工場のある、株式会社伊藤製作所の場合、97台のプレス機のうち65台のプレス機は金型をつけっぱなし、実際に稼働しているプレス機は全体の3割くらいです。

 

そしてわずか18名でその現場をこなしており、なんと月商2億8000万円という常識外れの高い生産性を実現しています。

 

プレスの工程で最も工数がかかり、職人技術が必要となるのが金型のセッティングという段取りです。であれば、はじめから金型を装着しておけば、急な仕事が入ってきても入社2~3年の若手でも十分に戦力になるだろう、というロジックです。

 

まさに伊藤製作所の場合は「設備力」で勝負をしているといえます。

 

さらに特筆すべきは同社社長、伊藤澄夫氏の卓越したリーダーシップ力です。例えば同社はフィリピンとインドネシアに工場をつくり、そのいずれも成功させています。

 

最初に進出したフィリピン工場に至っては、いまや離職率は日本の本社よりも低く、転職が当たり前の海外でありながら極めて高いロイヤリティーを実現しています。これもひとえに伊藤社長のリーダーシップ力によるものです。

 

私も経営コンサルタントとして数多くの経営者の方とお会いしてきましたが、伊藤社長ほどのリーダーシップをお持ちの経営者の方を見たことがありません。

 

伊藤社長の何が凄いかというと、例えば「手品」です。

 

船井総研前社長の小山政彦もそうでしたが、カリスマ経営者というのは得てして「手品」が得意です。

なぜなら「手品」ができる人というのは、相手を喜ばせることが好きな人だからです。

 

そして伊藤社長の凄さはその「手品」の持ちネタの数です。

「伊藤社長は何種類くらいの手品ができるんですか?」とお聞きすると、その答えは何と「400種類」とのことでした。

 

昔、私がみたNHKの番組で、ロック歌手の長渕剛が売れない漫才コンビにアドバイスを与えていました。

その売れないコンビは「どうすれば売れる様になりますか?」と長渕剛にききます。それに対して長渕剛は「キミたちは漫才のネタをいくつもっているの?」と聞くと、売れないコンビは「2つです」と答えていました。

すると間髪いれずに長渕剛は「それは少なすぎるよ!」と。

「オレが九州から上京してきたときには100曲つくってたよ。そのうち世間に出たのが10曲くらいで、ヒットしたのが3曲だ」と。

 

どんな仕事でもいえることですが、成功する人と成功しない人の違いは持っている“物差し”の違いにあります。

 

手品のネタを400種類仕込む努力にこそ、国内であれ海外であれ人を共感させて動かすリーダーシップの源があると私は感銘を受けました。

 

繰り返しになりますが、自社のモデルチェンジを行うためには、実際に自社のモデルチェンジに成功した経営者の話を聞くのが最も成功の早道です。

 

今回、この5月に開催されるファクトリービジネス研究会 部品加工業経営部会の東京・名古屋・大阪各会場の特別ゲスト講師として、この株式会社伊藤製作所 伊藤社長様にご講演いただきます。

 

本研究会は、1社につき1回まで無料お試し参加が可能です。

 

 

↓↓↓無料お試し参加のご案内とお申込みはこちら!

https://funaisoken.ne.jp/factory-business2/100567.html#_ga=1.242079243.845576960.1487413431

 

 

ぜひこの機会に伊藤社長のご講演をお聞きいただき、また直接ご質問していただき、自社のモデルチェンジにつなげていただきたいと思います。

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