ロシアの文豪でノーベル賞作家であるトルストイの代表作は、「アンナ・カレーニナ」という作品です。
その小説の冒頭の書き出しは次の様な有名な言葉ではじまります。
“幸せな家庭はおおよそどこも似通っているが、不幸な家庭はその家庭の数だけ不幸の形がある”
これは経営にも当てはまります。
良い会社というのはおおよそどこも似通っています。
ところが、まずい会社はその会社の形だけまずくなった原因があります。私はコンサルタントとして200社以上の会社を詳しく見てきましたが、その経験からも確信して言えることです。
従って、例えば“こういう会社はダメだ”みたいな話は、話としてはおもしろいのですが、本質的にそこから学べることはありません。
やはり“良い会社”から学ぶべき、ということなのです。
そういう意味で、船井総合研究所が毎年10月に全社を挙げて企画しているグレートカンパニー視察セミナーは、ぜひ一見の価値がある企画だと思います。
今年で7回目の企画となりますが、毎回十数社もの世界トップレベルの“よい会社(グレートカンパニー)”を見に行く、という企画です。
これは日本トップレベルの ”よい会社” を目指すためには、世界トップレベルの ”よい会社” を見に行く必要がある、という船井総研ホールディングス社長の高嶋の考えによるものです。
↓↓↓過去のグレートカンパニー視察セミナーの様子はこちら!
https://seizougyou-koujoukeiei.funaisoken.co.jp/tag/inspection_report/
また、世の中に「絶対」という言葉はありません。
しかし過去6回のグレートカンパニー視察セミナーに参加して、すなわち累計600社以上の経営者の皆様と視察セミナーをご一緒させていただきましたが、このグレートカンパニー視察セミナーに参加されて、その後経営が傾いた、厳しくなった、という話は聞いたことがありません。
逆に、グレートカンパニー視察セミナーへの参加がきっかけで、新たなビジネスモデルを思いついた!といった喜びの声を聞くことが圧倒的に多いです。
例えば私どもが主宰しているファクトリービジネス研究会からも、昨年のサンフランシスコでの視察に参加いただいた射出成形業の社長様からは、「この視察がきっかけで、従来の設備稼働率に依存するビジネスモデルから、全く逆のビジネスモデルを思いつきました!」と、とても感謝されました。
現在、同社では従来強みであったCAD/CAMによる3Dデータを活用した新規事業をスタートさせ、好調に推移しています。
この社長様が海外視察に参加した結果、何がどの様に閃いたのかわかりませんが、しかし十数社ものモデル企業を5日間にわたり見続ければ、あるいは志の高い様々な業界の100名もの経営者に1週間も接していれば、普段の生活には無い気付きを得られることは間違いありません。
また、先日のファクトリービジネス研究会で、某ゲスト講師のご講演の中で「運を良くすることを心掛けている」という言葉がありました。
それに対して、会員企業の方が「具体的に運を良くするためにはどうすればいいですか?」と質問をされていました。ゲスト講師の方は言葉をにごされていましたが、
一般に言われる運を良くする鉄則は、運が良い人と付き合う、ということです。
グレートカンパニー視察セミナーに参加される様な経営者の方は皆、志が高く運の強い方ばかりです。そうした場に参加する、ということは自身の運も強くなります。
やや宗教じみていて恐縮ですが、運を良くする鉄則は運の良い人と付き合う、という事実は変わりません。
また、本視察セミナーは中国・アジアといった新興国を見に行くことは過去6回の中でも全くありません。
全てアメリカあるいはヨーロッパのみです。
それはなぜか?
それはアメリカあるいはヨーロッパは我々にとって「未来」ですが、中国・アジアといった新興国は我々にとって「過去」です。
インドの若者はこんなに熱心だ、中国はこんなに経済成長している、右肩あがりだ、それに対して日本は・・・。
ある経営者の方が言われていましたが、こうした思考は日本のかつての高度経済成長の時代を懐かしむ、いわば「過去」に向いて仕事をしているのに過ぎない、と。
それよりも成熟した先進国として、これから日本が新たな未来をどう切り拓くのか、そのヒントは間違いなく日本よりも先進国の歴史が長いアメリカやヨーロッパにあります。
日本にとっては「未来」です。
もちろんビジネス的に、例えば自動車業界に携わっていればタイやメキシコへの進出は避けられないことだと思います。
私が申し上げたいのはマインドの話です。
昔はこんなによかった、みたいな「過去」の話をしていても仕方ありません。前回のこのコラムでもお伝えしましたが、新たな大きな変化に対してどう対応していくのか、「未来」を向いて生きていかなければなりません。
それが、ぜひ1回はグレートカンパニー視察セミナーにご参加いただきたい、皆様に本視察セミナーをお奨めしたい理由です。
グレートカンパニー視察セミナーの詳細は下記にてお伝えいたします。
なお本視察セミナーは毎年、告知から1~2週間ほどでキャンセル待ちとなる人気企画となっております。ぜひご関心のある方は、下記ご案内をご一読いただき、ぜひご参加をご検討ください。
もちろん、私 片山も、今年も本視察セミナーに講師として参加いたします。ぜひ皆様とご一緒できますこと、心より願っております。
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