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「世界一速い会社」のつくり方(2)

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前回のコラムで紹介した「世界一速い会社」、株式会社クロスエフェクト(本社:京都市 従業員30名)の竹田社長と対談する機会がありました。

竹田社長のお父様は大手電機メーカーS社の下請け企業を経営しており、100人近い従業員を抱えていました。そして90年代半ばまでは驚くほど儲かったそうです。そんなお父様の口癖は「取引先は1社でよい」「よらば大樹の陰で、経営の安定している大手と徹底的に付き合え」というものでした。

竹田社長ご自身も現在のクロスエフェクトの前身となる創業し、父親の会社が「量産」を手がけていたのに対し、自身は逆の「試作」を手がけることにしました。「量産」は海外にどんどん移転するのが見えており、国内に残るのは研究開発にからんだ「試作」だと踏んだからです。

また父親と真逆となる「特定顧客に依存しない」「取引業界も分散させる」を方針として創業以来掲げてきました。大手電機メーカーそのものが新興国との競争の中で、苦戦しはじめていたからです。

そんな竹田社長とお父様は言い争いが絶えなかったそうです。

ところがある時、父親が急に亡くなります。

取引先の大手電機メーカーS社も、業績が急激に悪化していきました。

そして驚くほど儲かっていたはずの会社は、よく調べると驚くほどの借金を抱えていたことがわかりました。

竹田社長はやむなく父親の会社を清算するところまで追いつめられます。ちなみに大手電機メーカーS社は、現在はもう存在しません。

その後、竹田社長は技術開発を積み重ね、現在では内閣総理大臣賞を受賞する様な立派なものづくり企業をつくりあげ、今日に至ります。

時代背景が異なると成功要因も異なりますから、企業は常に変化し続けていかなければなりません。またどの様な時代であっても、企業永続の為には「特定顧客に依存しない」「取引業界も分散させる」ことが原理原則です。

今回の対談を通して、そうしたことを強く感じました。

↓↓↓クロスエフェクト竹田社長と、船井総研 片山との対談風景はこちら!

https://funaisoken.ne.jp/factory-business2/100567.html#_ga=1.10619452.982272451.1430474122

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