先端「町工場」視察セミナー２０１７年秋ｉｎ八王子

２０１６年１１月１１日（金）、恒例の先端「町工場」視察セミナー２０１７年秋ｉｎ八王子を開催しました。

今回も６０名を超えるご参加者となりました。視察先の受入の関係もあり、大型バス２台に分かれての視察となりました。

最後にご参加者全員が八王子市内のホテルに集まり、全体で講演を受講しました。

今回の視察先は次の３社です。

１社目：株式会社内野製作所

～日本を代表する精密歯車試作加工業！～

大手自動車メーカーの開発部門を主要顧客とする、精密歯車試作メーカー。ここ１５年間で年商４．５億（社員２５名）から年商２６億（６８名）に急成長。あえて試作・開発支援分野に特化することで高付加価値経営を実現している。国内でも希少な欧州製設備を数多く保有。工場内では１００台を超える精密工作機械や超精密測定器が稼働している。平成２５年度には東京商工会議所主催「勇気ある経営大賞」の「大賞」を受賞されるなど、今注目を集める「研究開発型」の町工場です。

２社目：株式会社栄鋳造所

～精密鋳物で日本トップクラスの町工場！～

Ｖプロセス工法と呼ばれる精密鋳物技術を武器に、切削加工から鋳物への工法転換技術を売りにする。またＶプロセス工法の特徴を活かしたパイプ鋳込み技術により、温調プレート・ヒータープレートといった応用自社商品を開発している。海外へのＰＲも熱心であり、同社のホームページは英語・ドイツ語・イタリア語・ロシア語・韓国語にも対応。年内にはアメリカに現地法人を設立する計画もある。

また海外人材の活用などダイバーシティー経営にも熱心に取組み、経済産業省による「ダイバーシティ経営企業１００選」に選ばれるなど、今、注目を集める町工場です。

３社目：株式会社アトム精密

～日本一のフレキシブルセットメーカー～

当初はＣＤデッキの量産工場として創業。ところが親会社の海外生産への移管により仕事の大半が消滅。事業存続の危機に直面するが自社の生産技術を活かし、「搬送」「検査」「洗浄」に絞ったセットメーカーとして起死回生の復活を果たす。「Ｎｏと言わないものづくり」を理念としており、顧客の要望とあらば、普段はスタッフ４名の九州工場（熊本県）で60名の職人をかき集め、設備製作をこなすことができる。いわば日本一のアメーバ・フレキシブル・セットメーカーともいえます。

今期は営業利益率１５％を目指す、高付加価値「提案型」町工場です。