先週1週間、アメリカ西海岸グレートカンパニー視察セミナーに講師として参加してきました。全5日間の行程で14社のグレートカンパニーを視察しました。
↓↓↓全日程のレポートを下記よりご覧いただけます
https://seizougyou-koujoukeiei.funaisoken.co.jp/tag/inspection_report/
船井総研ではグレートカンパニーを次の様に定義しています。
<グレートカンパニーとは>
社会的価値の高い「理念」のもと、その「企業らしさ」を感じさせる独特のビジネスモデルを磨き上げ、その結果、持続的成長を続ける会社のことです。そして、社員と顧客が「素晴らしい会社」と誇りを持つくらいの独特のカルチャーが形成されている企業を、グレートカンパニーと定義します。
<グレートカンパニーに必要な条件>
1. 持続的成長企業であること
2. 熱狂的ファンを持つ、ロイヤリティーの高い企業であること
3. 社員と、その家族が誇れる、社員満足の高い企業であること
4. 自社らしさを大切にしたいと思われる、個性的な企業であること
5. 世の中に広く大切にしたいと思われる、社会的貢献企業であること
今回もこうした要件を満たすアメリカのグレートカンパニー、いわば「世界一」の会社を見に行く、ということが今回の視察セミナーの主旨です。
今回もお申込み定員100名様のところ、150名以上の方からのお申込みが有り、50名以上の方がキャンセル待ちとなる大人気の企画となりました。
本視察セミナーの詳細は上記Webレポートをご覧いただきたいですが、今回の視察で私が最も心に残っているキーワードは、GPTWインスティチュートの講演の中での「ハイ・トラスト、ハイ・パフォーマンス」という言葉です。
GPTWインスティチュートは、いわゆるGreat Place To Work、すなわち「働き甲斐のある会社」ランキングを毎年発表している民間の機関です。文字通り数多くのグレートカンパニーを見てきた同社によると、こうした「働き甲斐のある会社」の共通点は「高い信頼性(=ハイ・トラスト)」で経営陣と社員が、そして上司と社員が、あるいは社員同士が結ばれている、ということです。
その結果、「高い生産性(=ハイ・パフォーマンス)」を実現している、というのです。
マズローの欲求五段階説によると、人間は安全欲求・承認欲求を満たされると行動が自発的かつ主体的に変わります。そして1:1.6:1.6の二乗の法則によると、人は無理やりやらされた時の仕事の生産性を1とすると、納得して行った場合の生産性はその1.6倍、さらに自発的に行った場合は1.6の二乗で2.56倍、すなわち約3倍も仕事のパフォーマンスが上がるわけです。
また、今回の視察セミナーの目玉は、最終日10月14日(金)のファクトリービジネス分科会です。本視察セミナーには100名を超える経営者の皆様がご参加されましたが、この最終日は「分科会」として、分野ごとの視察に分かれます。
ファクトリービジネス分科会には15名の方が参加されました。そして当日はシリコンバレーの町工場を視察しました。同社はグーグルやフェイスブックにも各種設備を納めているセットメーカーです。
さらに午後からは、シリコンバレーのインキュベーション施設として日本でも有名なプラグ&プレイで、現地の技術コーディネーターを相手に、ご参加者による技術プレゼンを行いました。
シリコンバレーにはこうしたインキュベーション施設が多数あり、街中のいたるところでマッチングイベントが開催され、街を挙げてオープンイノベーションを推進しています。
こうしたマッチングイベントの中でも、10名~15名くらいの小規模のマッチングのことを「ミートアップ」というそうです。そして「ミートアップ」の中では、自社のことを3分間で簡潔に伝えるのがシリコンバレーのルールだそうです。こうしたプレゼンのことを「ライトニング」といいます。
今回の視察セミナーのご参加者の中には、日本を代表する加工技術を持つ部品加工業の方、製造業の方が含まれます。そしてこのご参加者の皆様には、この「ライトニング」を行っていただきました。本企画にご参加いただくことで、その気になればシリコンバレー進出への足がかりを築くことができました。
ぜひ本視察セミナーの詳細を、Webレポートでご覧ください。
↓↓↓全日程のレポートを下記よりご覧いただけます
https://seizougyou-koujoukeiei.funaisoken.co.jp/tag/inspection_report/
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