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高収益な会社はコンセプトが明確

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4月に入り、業績の二極化が大きく進んでいる様です。

今年の2月くらいから、切削工具を扱う問屋筋は「受注が落ちた」と言っていました。ただしエンドユーザーである、部品加工業は極めて多忙でした。

ところが4月に入り、都市部はともかくとして地方では部品加工業も仕事が減少してきている様です。

その差がどこからきているかというと、「提案型企業」になれているかどうかで、これは言い換えれば「業態」であり「コンセプト」です。

同じ商品を扱っていても「業態」「コンセプト」が違うと、業績は大きく差がつきます。

例えば町の酒屋。普通の個人経営の酒屋さんだと、30坪くらいの店舗で、優秀な酒屋でも年商4000万円~5000万円といったところでしょう。

ところがこの酒屋がコンビニエンスストアに変わると、年商は一気に2億円~3億円になります。

酒屋もコンビニも、根本的に扱っているものは変わりません。では何が変わるかと言うと「コンセプト」であり「業態」です。

「コンセプト」とは日本語に直すと“戦略概念”ということになります。つまり「誰に」「どんな価値を提供するのか」が、より明確になっている状態です。

船井総研では部品加工業の皆様、あるいは機械工具商社の皆様に多くのホームページ戦略をご提案しています。

「ホームページを変える、あるいは技術ハンドブックをつくるというのは、要は“見せ方”を変えるということですか?」と質問されることがありますが、“見せ方”を変えるのではありません。

コンセプトを変えるのです。

では、どう変えるのかというと、「モノを売る」から「価値を売る」に転換する、ということです。

では「価値を売る」とはどういうことかと言うと、それは

・顧客代行

ということです。本来は顧客がするべきところを、そこを自社が代わりにやってあげる、それが“顧客代行”です。

例えば前述のコンビニの場合、主要各社で収益性に大きく差がついています。

セブンイレブン  平均日販 67万円  営業利益率30%

ローソン     平均日販 52万円  営業利益率16%

ファミリーマート 平均日販 53万円  営業利益率10%

では、何がこの差に結びついているのかというと、それは「価値」が売れているかどうか、ということになります。

例えばセブンイレブンのコンセプト(=戦略概念)は「家庭の家事代行」にあります。すなわち本来であれば主婦がつくるべき夕食のおかずを惣菜で売る、家でいれるべきコーヒーを店先で売る、といったことが「家事代行」のわかりやすい例です。

セブンイレブンといえば“おでん”が有名ですが、実は“おでん”のオペレーションは手間がかかり、それだけを捉えると決して収益性の高い商品ではないといいます。しかし同社のコンセプトは「家事代行」であるから、暑い夏でも年中“おでん”を売っているのです。

前述のコーヒーもそうですが、常に新しいサービスをセブンイレブンが開発し、ローソンやファミリーマートは常にその後を追随してきます。その差の根幹が「コンセプト」の有無であって、その結果が営業利益率に明確に表れています。

部品加工業も同じことです。

「VA・VE提案」あるいは「工法転換」を全面に出し、顧客の設計段階からのコストダウンに貢献できている様な、提案型の町工場は業績が好調です。

VA・VEとは“バリューアナリシス”“バリューエンジニアリング”の略称であり、設計段階から行うコストダウンのことです。

戦後まもなくアメリカのGEが始めた取り組みであり、日本にはQCとともに、やはりアメリカからもたらされました。

余談ですが、最も効果的なVA・VEは「部品点数を減らす」ということです。例えば部品点数が1/2になると、その効果は二乗で効いてきますからコストは1/4になります。

さらにランニングコスト(=耐久性)は三乗で効いてきますので、1/8にもなるといいます。

日本の自動車が世界トップクラスのコスト競争力と品質を実現しているのは、ひとえにこのVA・VE活動のたまものです。

しかし、従来はこのVA・VE活動とは、あくまで大企業の社内で行う取り組みでした。

もちろん協力会社にもVA・VE提案を求めるわけですが、中小企業が中心の協力会社は受身の姿勢が多く、またマンネリ化もあって、

・バリ取りを無くす

・塗装を無くす

など、仕事を出す大企業の側からすると、ガッカリする様な提案も目立つ、という声はよくききます。

その中で、部品加工業の側から大企業に対して、「VA・VE提案を行います!」と積極的に情報発信を行うことは、いわばVA・VE活動という顧客が行うべきことの「顧客代行」につながります。

ですから「情報発信型」「提案型」の会社は業績が良いのです。

そうした中で、船井総合研究所 ファクトリービジネス研究会では下記の様な取り組みを行います。

↓↓↓ものづくりVA・VE技術マッチングフェア

https://funaisoken.ne.jp/factory-business2/vave2016-ootaku.html#_ga=1.179882540.982272451.1430474122

 

これは、VA・VE提案が可能な船井総合研究所 ファクトリービジネス研究会 会員企業による、優良大手企業を対象とした商談会です。

この企画は今回で3回目であり、前回も日本を代表する様な大手グローバル企業のバイヤーなど、100名以上のキーマンが来場され、出展企業様も大きな成果を出すことができました。

↓↓↓前回のマッチングフェアによる大きな成果

 

こうした活動を行うファクトリービジネス研究会 部品部会研究部会の詳細案内が下記URLとなります。

 

↓↓↓ファクトリービジネス研究会の取組み

http://www.funaisoken.co.jp/site/study/mfts_1313433028_0.html#_ga=1.10618428.982272451.1430474122

 

本研究会は2ヶ月に1回、東京・大阪・名古屋で定例の経営者向け勉強会を行っています。

5月は下記日程となります。無料お試し参加も可能ですので、ご希望の方は下記URLから御申込ください。

 

テーマ:独自技術開発・差別化。

 

<大阪会場>

日時:5月10日(火)10時30分~17時(受付開始:10時30分)

場所:㈱船井総合研究所 淀屋橋セミナープレイス

 

<東京会場>

日時:5月13日(金)10時30分~17時(受付開始:10時30分)

場所:㈱船井総合研究所 丸の内本社(東京)

 

<名古屋会場>

日時:5月27日(金)10時30分~17時(受付開始:10時30分)

場所:ウインクあいち(JR名古屋駅から徒歩5分)

 

↓↓↓無料お試し参加のお申し込みはこちらから

http://www.funaisoken.co.jp/form/study/index?gyoumu_no=100567000000

 

私も本勉強会の全ての会場に出席いたします。ぜひ本会場で皆様とお会いできればと思います。

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