昨年秋くらいから、部品加工業も業績の二極化が進んでいます。
昨年の暮れぐらいから仕事が減少して、月次収支がカツカツになっている会社もあれば、逆に過去最高の受注残を抱え、「これ以上注文を受けても納期が5月になってしまう・・・」というくらい活況な会社と、完全に二極化しているのです。
では、今、業績が良い部品加工業の部品加工業の共通点は何でしょうか?
それは「人財の質」でもなければ「技術」でもなく、「保有設備」でもありません。
業績が良い部品加工業の部品加工業の共通点は、取引先が良い、という一言に尽きます。
具体的に、今、世間に出回っている仕事の中身は、おおよそ次の2つに集約されます。
・次世代自動車関連
・IoT、クラウド、ビッグデータ関連
以前は「自動車業界」が良いとなれば、全ての自動車関連のサプライヤーが潤っていました。今は違います。
自動車は自動車でも、いわゆるガソリンエンジンがメインの自動車に関する仕事は、国内でもドンドン減少しています。
今、仕事が溢れているのはハイブリッド車に関する部品の仕事や、排ガス規制に対応する環境関連部品の仕事、あるいはAI・自動運転がらみのセンサ・カメラ関連の仕事です。
同じ「自動車業界」と、ひとくくりで語れない時代になりました。
グローバルなレベルでいうと、タイでも進出企業の業績は二極化しています。比較的付加価値の高い部品を供給している部品加工業は、中には業績が好調の会社もあります。
ただしタイに進出している会社のうち、いわゆる設備関係のセットメーカーは皆、大苦戦しています。今年の初めくらいから、進出したものの工場をたたんで撤退する、という会社も目立っています。
セットメーカーについて言うと、いわゆる「省力化」とか「省人化」あるいは「自動化」といった従来の概念を付加価値としている設備会社は、総じて苦戦している様に見えます。
そうではなく、「工法転換」といった抜本的なコストダウン策を付加価値としている会社は、設備投資不況の現在においても高収益を確保できています。
そうした経営改革を行わず、「国内は仕事が無いから海外に出よう」というコンセプトで海外進出した会社は皆、苦戦しているのです。
いずれにせよ、私が申し上げたいことは、今の時代は本当に「仕事を持ってくる力」が最も重要であり、一言で言えば「マーケティング力」「営業力」ということであり、言い換えれば「情報」が最も重要、ということです。
地方の会社においても同じことです。
そして、それを最も実践されているのが、来る 3月23日に開催する 板金加工業「営業利益率15%超」ビジネスモデルセミナー の特別ゲスト講師、株式会社 西山精密板金 代表取締役社長 西山 泰登氏 です。
本セミナーは大好評受付中ですが、同社の取り組みは必見に値します。
ぜひ今の時代に最も必要な要素を、自社のものにしていただきたいと思います。
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