2008年秋から続いた経済危機、リーマン・ショックの引き金はサブ・プライムローンの破裂でした。
2016年の今、問題が表面化しつつあるのは、以前にも申し上げたハイ・イールド債と呼ばれる投資債権です。
ハイ・イールド(=高利回り)債とは、会社としての信用・格付けは低いけども、将来成長が見込まれる会社に対しての投資債権のことです。ちなみにどの様な会社が投資対象かというと、アメリカのシェールガス開発会社、BRICSの資源・エネルギー会社がその代表格です。
これら新興エネルギー企業の経営は、原油価格が1バレル100ドルを前提にしているといわれています。
今、原油価格は1バレル40ドルです。
本来は原油価格が下がって悪いことは何もないはずなのですが、こうしたマネーゲームのおかげで、今や経済危機が懸念されているのです。
このハイ・イールド債の危機レベルですが、発行残高は約100兆円と言われています。
リーマン・ショックの引き金となったサブ・プライムローンの残高が100兆円ですから、ほぼ同じ規模です。
なお、日本のバブル崩壊の際の不良債権の総額も100兆円です。
ちなみに景気後退には、
・不況
・経済危機
・大恐慌
と呼ばれる三段階があるそうです。
「経済危機」というのは深刻な「不況」のことです。例えば日本のバブル崩壊は世界5大経済危機の1つだそうです。アジア通貨危機などもこれにあたります。
「大恐慌」というのは過去100年間に1回だけあり、1927年のニューヨーク大恐慌がこれにあたります。この時はアメリカの銀行3000行以上が倒産したといいます。
今回がどういうレベルの景気後退になるかはわかりませんが、何らかの不景気対策が必要であることは間違いありません。
私は社長の仕事は大きく3つだと思います。
① 危機管理
② 仕事の確保
③ 後継者の育成
まず①に関して言えば、これから予想される経済危機、大不況への備えが必要です。不況になる前の対策は「高収益化」であり、不況になってしまってからの対策は「販管費の削減」ということになります。
また②について言えば、中小企業の場合は仕事の確保も社長の仕事です。社長が仕組みをつくった上で、社員に営業をさせる分には良いと思いますが、最初の仕組みは社長がつくるしかありません。
ところが不景気になって、仕事が減ってからあわてて新規の営業活動を行っても、足元を見られて収益性の低い仕事しかとれません。これでは悪循環です。
そうした意味で、ぜひ皆様にお聞きいただきたいのは、下記にご案内する、来る3月23日(水曜日)東京にて開催されるセミナーです。
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そんな同社でも、リーマン・ショックの際には一時期大きく苦戦したといいます。ただしそれをバネに、現在ではリーマン・ショック前よりも強い企業体質になられています。
危機管理・自社の改革は社長の仕事とはいえ、社長1人ではできることも限られます。私の経験で申し上げれば、100人以下の会社の場合は、社長と同じ考えの同調者が1人いれば会社は変わっていきます。
ぜひ下記セミナーには、社長ともうお一人でご参加いただき、不況対策の1つとしていただきたいと思います。
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