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ラジオ体操とハインリヒの法則

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先日、私の顧問先の製造業の経営幹部が、仕事で朝から某大手重工メーカーに訪問した時の話をされていました。

ちょうど朝のラジオ体操の時間だったらしく、工場の中にはラジオ体操の音楽が流れていたそうです。その工場は大きな工場で、ラインごとに集まってラジオ体操をしていました。ところがラインの中にはラジオ体操をせずに、作業指示をしているラインもあったそうです。その様子を見て、その経営幹部は「こんな大手でもラジオ体操はみんなバラバラなんだな」と思ったそうです。

ところがその大手重工メーカーは、その後度重なる火災事故を起こし、多額の損失を計上しました。

私の目から見ても、朝の朝礼やラジオ体操に真剣に取組んでいない会社で業績の良い会社を見たことがありません。ラジオ体操と火災事故の間に直接の相関関係は無いでしょうが、しかし「一事が万事」という言葉もあります。

実際、製造業には「ハインリッヒの法則」と呼ばれる経験則があります。これは“1つの重大事故の背景には29の軽微な事故があり、さらにその背景には300の異常が存在する”というものです。

私はラジオ体操に真剣に取組めていない、というのも“300の異常”の1つだと思います。「凡事徹底」という言葉もありますが、小さなことをきちんと守ることは大切なことだと改めて感じました。

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