注目のキーワード

IT・ネット化で進む二極化

製造業・工場経営の最新ノウハウ資料を見る

インターネットの進化で注目されたのが、“ロングテール”の概念です。例えばアマゾンには、リアル店舗では置けないニッチな書籍が膨大に品揃えされています。音楽ダウンロードサイトでも、リアルCDショップでは扱われていない、無名のレーベルが膨大に揃っています。

当初、こうした“ロングテール”が“売れ筋(=ビッグヘッド)”と言われる商品を凌駕するかと考えられていました。しかし「ブロックバスター戦略」の著者でハーバード大学ビジネス・スクール教授のアニータ・エルバースによると、実態は全く逆の方向に進んでいる、といいます。

すなわちITやインターネット技術が進めば進むほど、売れ筋であるビッグヘッドの商品と、ニッチの集まりであるロングテール商品との差が、ますます大きくなっているというのです。

例えば2011年に音楽業界でダウンロードされた、800万曲 のうち94%は、たった100ダウンロード以下でした。さらに下位32%の曲は何と1回しかダウンロードされていませんでした。

それに対して上位15%の曲は100万ダウンロードされており、すなわち800万曲のうち0.001%が、販売総数の6分の1を生み出していることがわかりました。

これは再生音楽の統計だけではなく、ビデオのレンタルや販売など他の分野で実施した調査でも同じパターンが示されるそうです。

今後さらに、あらゆる業界でインターネットが主要販路の1つになることは間違いありませんが、自社にとって何がビッグヘッドで何がロングテールなのか、しっかりと押さえておく必要がある様です。

製造業・工場経営の最新ノウハウ資料を見る

関連記事

アクセスランキング

製造業・工場経営.comを運営する船井総合研究所が提供する各種サービス

ものづくり経営研究会オンデマンド
ものづくりグロースクラウド

無料経営相談の
お問い合わせ