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今、「3K経営」(高収益・高生産性・高評価)を実現している、営業利益率10%超の会社に共通していることは、利益を生み出す「利益原則」を実践している、ということです。

「利益原則」とは、舩井幸雄が提唱した利益を生み出す絶対条件のことで、次の式で示されます。

利益 = 一番商品 × 品揃え × 主導権 × 一体性

“一番商品”とは、その会社で看板ともなる主力商品のことです。わかり易い例えでいえば、ユニクロでいえばフリースになります。

好業績の会社あるいはお店というのは、必ずこの“一番商品”があります。

さらに利益を出すためには“品揃え”が必要です。前述のユニクロでいえばカジュアル衣類ということになります。

「利益原則」によると、いかに“一番商品”があっても“品揃え”がなければ利益は出ません。

実際、生産財業界においてもSMCやミツトヨなど、圧倒的一番企業は品揃えが豊富です。こうした圧倒的一番企業というのは、お客様に対して「できません」とは言わないものです。

さらに“主導権”とは言い換えれば「客数」であり、「値上げ」を要求する権利、こちらがお客様を選ぶ権利ともいえます。

いかに“一番商品”や“品揃え”があっても、この“主導権”ななければ利益は出ません。

そして最も大切なことが“一体性”です。

“一体性”とは経営トップの方針を全社員が理解・共感し、全社員が同じ方向を向いている状態を指します。

言い換えれば「理念経営」「ビジョン経営」を行っている、ということです。

いかに“一番商品”“品揃え”があり“主導権”が取れていたとしても、この“一体性”が無ければ利益は出ません。

これを部品加工業界に置き換えるとどうなるでしょうか?

(次回に続く)

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