ここ5年間で取引先を20社から300社に増やし、売上高も10倍近くのばしている長野県の町工場、有限会社スワニー(社員数15名)では、「ものづくり8割ことづくり2割」を目指しています。
そして同社では、社員による“ことづくり”を推進するためにフェイスブックを活用してユニークな取り組みを行っています。
それは、工場内の加工設備が空いている時は、自由にその設備を使ってものづくりをして良い、というものです。ただし、そこでつくった作品は必ず会社のフェイスブックにアップする、というのが決まりになっています。さらに、そのフェイスブックにアップした記事で“いいね”を1件獲得したら、100円の報奨金を出すことにしています。
先日、ある女性社員が製作した木製のスプーンをフェイスブックにアップしたところ、何と“いいね”を200件以上も獲得することができました。その女性社員は、報奨金でご両親と外食に行かれたそうです。
こうした同社の取組みは社外、ひいては取引先の担当者からの共感も呼び、前述の顧客の増加、言い換えれば自社のファンを増加させることにつながっています。
“ものづくり”を“ことづくり”につなげる、素晴らしい事例だと思います。
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