今、日本ではシリコンバレーが再びブームになっていますが、ベンチャー企業のメッカとも言える同地でも、スタートアップのベンチャー企業が成功する確率はわずか1%以下だと言われています。
その中でITベンチャーを立上げ、株式公開まで導いたベン・ホロウィッツ氏は、自著「HARD THINGS(ハード・シングス)」の中で、その壮絶な体験を述べています。
起業後、IT(ドットコム)ブームにのって急成長するも、ITバブルが崩壊、さらに最大顧客の倒産という大ピンチに見舞われ、3度にも渡るレイオフや、上場廃止の危機という修羅場を迎えました。
そうした経験を通して、著者が得た教訓は大きく次の3つだといいます。
① 「人」「製品」「利益」を、この順番で大事にする
② 良い会社でいることは、それ自体が最も大切な目的である
③ ピンチの時は、何を正しくやるべきかに全力を集中する、これ
まで何を間違えたか、今後何がうまくいかないかについて無駄な心配をしない
この3つの教訓は、あらゆるビジネス・会社に当てはまるのではないでしょうか。
また、こうしたベンチャー企業に出資するベンチャーキャピタリストは、その会社のビジネスモデルよりも、創業者自身の熱意や覚悟、人間性で出資するかしないかを決めます。
なぜなら創業者が諦めない限り、基本的に会社はつぶれないと言われているからです。
我々も特に何か新規事業を手がけるとき、この教訓も思い出したいものです。
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