アメリカは大きく「西部」「東部」「中西部」「南部」と、大きく4つのエリアに分かれます。
過去のグレートカンパニー視察セミナーでは、このうち「西部」「東部」の“働き甲斐のある会社”を中心に視察してきました。
今年10月の企画は、グレートカンパニー視察セミナーとしては初めて、「中西部」ならびに「南部」のグレートカンパニーを視察します。
そして今回のレポートでは本視察セミナーの主要訪問先でもある、南部有数の都市、ダラス近郊エリアについて解説したいと思います。
ダラスという都市は、日本では「聞いたことがある」といったレベルの方が多いのではないでしょうか。ところが今、ダラス近郊は製造業の分野ではかなり注目を集めています。
例えば北米トヨタ自動車は、その本社機能を現在の西海岸から来年2016年にはダラスに移転します。またIBMや3Mといった北米の大企業も、研究所をダラスに移転させています。
実は今、ダラス近郊エリアは全米でも屈指の人材流入が活発なエリアとなっています。同エリアへの人材流入が活発な要因としては、次の3つの理由が挙げられます。
1)生活のコストが低い、質が高い
2)創業に適した環境がある
3)失敗した時のコストが低い
アメリカ南部は北部と比較すると人件費や物価が安く、1)については容易にイメージすることができます。
2)については、同エリアは全米の2倍近い人口の増加率があり、創業コストも安いということがあります。また創業のメッカとも呼べるシリコンバレーの場合、競争が激しい上に投資額も大きいので、失敗するとその後の再起が難しいと言われています。
その点、3)でも挙げた通りダラス周辺エリアは再チャレンジに対して、比較的寛容であると捉えられています。こうした背景もあり、同エリアにはシリコンバレーからも100社近くの会社が進出しています。
元々、ダラスは大手半導体メーカーであるテキサスインスツルメンツ社の創業の地であることもあり、こうした動きも相まって今では「第2のシリコンバレー」とも呼ばれています。
かつて南部といえば、北部と比較して「安い人件費」を売りに製造業誘致を進めてきました。
しかし現在ではテキサス大学を中心とする産学ネットワークと、半導体に代表されるハイテク産業のクラスターを形成するに至っています。
アメリカは「偉大なる地方都市の集まり」とも言われています。
こうしたアメリカ中西部・南部の企業を視察することにより、“働き甲斐のある会社”はもちろんのこと、地域活性化へのあり方が学べるのではないでしょうか。
毎年恒例のグレートカンパニー視察セミナーですが、今年は10月18日から10月24日の6日間です。
本視察セミナーは今回が4回目となりますが、毎回100名を超える経営者の方が参加される人気視察セミナーです。
今回の中西部アメリカグレートカンパニー視察セミナーでは、世界最大の企業 エクソン・モービル社、顧客満足度世界No1の サウスウエスト航空、熱狂的なファンを世界中に持つ ハーレーダビッドソン社 の視察が現時点で確定しています。他、モデル企業の視察を多数計画中です。
もちろん、私 片山和也 も本視察セミナーの講師として、皆様をご案内させていただきます。
ぜひ皆様、ご参加をご検討いただければと思います。
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https://www.funaisoken.co.jp/lp/greatcompanytour_2015.html
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