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ミニM&Aで「価値」を上げる経営戦略

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今、勢いのある会社の社長が考えていることに1つに、M&Aがあります。

M&Aといえば“リスクがある”というイメージがありますが、実際に今多いのは、自社よりもずっと小さな会社を買うという、ミニM&Aです。

例えば30人の会社が5人の会社を買う、というのはM&Aを行う側にとっても、経営の屋台骨を揺るがすまでには至りにくいでしょう。むしろM&Aというよりも、少し規模の大きな“中途採用”と捉えることができるのではないでしょうか。

こうしたミニM&Aともいえるやり方で、自社の価値を上げ業績を伸ばしている会社が、神奈川県のプレス加工業 株式会社ニットー(従業員36名)です。

同社はここ10年で、3社の同業に近い零細製造業を、結果的にM&Aをしてきました。最初の1社目は、社長が急遽入院し、経営が立ち行かなくなった近所のプレス加工業でした。仕事は順調だし、何よりも残された社員が気の毒、ということでニットーが吸収合併することを決断しました。

さらに近所で溶接業を営んでいた町工場が会社をたたむと聞き、この会社もM&Aをすることを決意。

こうした噂を聞きつけた別の厚板加工業の社長から「実はウチも、私が60歳になったら会社をたたもうと思っていて、よかったら後を引き継がないか?」と声をかけられました。

こうして4社が1つの会社になった結果、この株式会社ニットーでは、「金型製作」から「試作」、さらには「量産」まで一貫した対応で付加価値を提供できる会社に生まれ変わることができました。

また同社では、異なる価値観や経験を持つ4社から合流した全社員を集め、そこで「企業理念」を改めて全員でつくり直しました。

なぜその様なことを行ったのかというと、異なる4社から統合してきた社員が、それぞれの方向を向いていて一体化していなかったからです。そこで1つの会社として足並みをそろえるために、「働く意味とは何か?」「幸せとは?」「私たちがお客様に提供できる価値は?」というようなことを、半年間もかけて話し合ったのです。

その結果生まれたのが、次の企業理念です。

・お客様にとって頼りになるパートナー企業として、満足と信頼を提供し続ける。

・働くスタッフひとりひとりが、やりがいと幸せを実感できる企業を目指す。

・より高いレベルの技術を目指し、常に新しい事にチャレンジし続ける。

“良い会社”の共通点として、意思決定をするにあたって自社の理念に照らし合わせて行っていることが挙げられます。

この様に現在の様な市場縮小期において、価格競争を回避する有効な方法の1つが、前述のニットーの様に自社の前後のサプライチェーンを統合して「価値」を上げていくことです。

そして来る2015年 5月 8日(金)13:00~17:00 東京会場(船井総研 東京丸の内本社セミナールーム)にて、株式会社ニットー 代表取締役 藤澤 秀行 氏 を特別ゲスト講師として、「プレス加工業 真の生産性UPセミナー」を開催します。

まずは下記より、無料Web動画セミナーをご覧いただければと存じます。

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https://www.funaisoken.co.jp/seminar/315389.html

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