製造業が重要な理由は、製造業は「雇用の乗数効果」を生み出すからです。
カリフォルニア大学バークレー校の経済学者、エンリコ・モレッティ教授の研究によれば、伝統的な製造業で雇用が1名増えると、周辺のサービス業(飲食店・クリーニング店など)で2名近くの新たな雇用が生み出され、さらにイノベーションを伴う製造業の場合は6名前後もの新たな雇用が生み出されるとしています。
この様に、製造業に1名の雇用が生まれると、周辺産業で2~6名もの新たな雇用が生み出されます。これが「雇用の乗数効果」です。
実際、多くの先進国においてGDPに占める製造業の割合は2割前後、サービス業の割合が6割前後になっています(残り1割前後が農業など)。これは「製造業よりサービス業が伸びる」のではなく、「製造業があるからサービス業が伸びる」ということなのです。
雇用こそが全ての経済力の源泉です。国にとっていかに製造業が重要なのか、よくわかります。
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