今、注目を集める「オランダモデル」(2)
前回のレポートでもお話しましたが、20年前の「回復不可能」とまで言われた経済危機・財政危機から見事な復活を遂げ、「オランダの奇跡」とまで言われたオランダの一連の大改革は、日本としても学ぶべき点が多々あります。
その中でも興味深いのが、“パート雇用を推進し共働き世帯を増やして世帯所得を上げる”という取り組みです。オランダはこの取り組みの結果、従業者に占めるパート雇用の比率が世界一高く、日本の約2倍という水準です。また共働きの世帯が多いにも関わらず、オランダの世界幸福度ランキングは第4位であり(日本は43位)、さらに子供の幸福度ランキングでは世界第1位です。
その背景には、オランダ独自の「イエナプラン」といわれる教育法があると言われます。オランダの「イエナプラン」の特徴は次の4つです。
1)異年齢の子供たちからなるファミリー・グループと言われる学級性
2)会話、遊び、仕事、催しの4つから構成されるカリキュラム
3)リビングルームとしての教室(環境)づくり
4)理科・社会といった教科の区別の無い総合学習の形態
こうした取り組みの目的は、子供自身が「自ら考える姿勢」「論理的思考」を鍛えると同時に、「問題解決能力」を身につけ高めることにあるといいます。日本の画一的な教育からすると、「イエナプラン」はかなり画期的です。
こうした様々な取り組みの結果、オランダの労働生産性は日本よりも2割以上高く、ドイツをも抜くことになりました。
この「オランダモデル」、改めて研究してみる価値があるのではないでしょうか。
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