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視察3社目:株式会社山田製作所様

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山田製作所様は大阪府大東市に本社工場を置く、製缶板金加工業です。

 

同社は従業員14名と小規模な町工場でありながら、3Sのレベルが日本トップクラスと認められて、日本全国からのべ1200社もの視察を受け入れている町工場です。

同社には1つのルールがあります。緑色に塗り床されたフロアには、黄色の太いラインの中に白いラインが通っています。

この白いラインは絶対に踏まない、それが同社のルールです。

また、全ての備品は完全に整頓(=置き場所を決める)がされています。例えば所定の位置にあるはずのノギスが無い場合、全員の作業をストップして、そのノギスを探します。誤って作業服のポケットに入れっぱなしにしていることがあるからです。

また消耗品も最低限の在庫しか持ちません。主要な消耗品はフックにかけられ、発注点まで消耗品が減ると発注書が入ったビニール袋が出てきます。この仕組みであれば、入社したばかりの新人であっても誰でも消耗品を適切に手配することができます。

もちろん材料も板厚ごとに管理され、しかも長さがラックの目盛りを見ればわかる様に工夫されています。こうしたラックであれば材料をいちいち測る必要がありません。

 

また同社が視察を受け入れる最大のポイントは、社員教育、特に若手社員の教育にあります。工場見学においては、全て山田製作所の若手社員が自社の3Sの取り組みについて説明する様になっています。

同社の山田社長曰く、視察を受け入れると会社の売上としてはマイナスになります。やはりそこで手をとられるからです。

ところが見学者に自社の取り組みを説明する経験をした若手は、3年~5年という長いスパンで見たとき、驚くほどの成長を遂げるといいます。

山田社長は目先の売上を多少落としても、長いスパンで社員が成長することの方を優先する、と言い切っておられました。

この様に従業員14名という町工場でありながら、日本トップクラスの視察受け入れを行う山田製作所様は、まさに製造業は規模ではないということを如実に物語ります。

今回の先端「町工場」視察セミナーからも、多くのことを学ぶことができました。

 

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