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自社の知名度アップがブランド力につながる

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国内の多くの下請け型製造業が単価の下落と価格競争に苦しんでいますが、岐阜県美濃市の従業員10名の町工場、有限会社シオンでは逆に、最近は利益率が向上しているといいます。

同社は切削加工と言われる金属から形状を削りだす仕事をしていますが、同業他社と大きく異なる特別な技術や設備を持っているわけではありません。

ところが昨年に開催された全国製造業コマ大戦で優勝してから、急速に自社のブランド力がアップし、値下げ要求をされなくなったばかりか、逆に値上げが通る様になったといいます。

全国製造業コマ大戦とは、全国の町工場が自社製の金属製ベーゴマを持ち寄って戦うイベントで、全国から数百社もの参加があります。このコマ大戦の様子は全国ネットのニュースで流れるなど、製造業を盛り上げるイベントとして注目されています。このイベントで優勝したことがきかっけで、同社には地元テレビ局が何回も取材に訪れ、近隣の小中学校や商工会議所からも講演の依頼が相次いでいるといいます。また従業員10名の町工場なのにも関わらず、工場見学に何人もの人が訪れたといいます。

同社の山田社長は「ウチは人に見せる様な工場ではないのですが・・・」と恐縮されていましたが、知名度のアップは間違いなくブランド力のアップにつながる、ということです。

有限会社シオンの山田社長

 

製作中のコマ 東急ハンズ等で販売も好調とのこと

 

そう考えれば様々な団体や自治体が主催しているアワードにチャレンジして、講演や会社視察も積極的に受け入れる姿勢が自社の知名度アップ、ひいてはブランド力アップにつなげる近道になるのだと思います。

同社工場の前で記念撮影

同社ホームページ>>>https://www.metalworking.jp/

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