ドイツのグレートカンパニーの特徴として次の5つを挙げることができます。
(1)高い生産性
・女性の社会進出(3歳未満の子供を持つ女性の就業比率ドイツ65%、日本25%)
・視察先も多くの会社に託児所がある。
・生産性を上げるために徹底的に合理化を図っている。
→「専門化の総合化」ケルヒャー・ALDI→「固定費の変動費化」ウルト
→「垂直統合」ALDI・ウルト→ウルト:品揃えトラスコ中山の1/5で、売上10倍
→その他、サービスエリア、瓶のデポジット
(2)国際化
・ケルヒャー売上の85%、ウルト55%が国外からのもの
・ただし欧州特有の事情もあり(海外が地続き)
(3)芸術・文化への注力
・ウルト:世界中に美術館、ケルヒャー:文化財修復プロジェクト
・ウルト創業者の言葉「芸術・文化に興味がある人は仕事ができる」
(4)デザインの追及
・イギリスとの競争、バウハウスをつくりデザインで勝つ
(5)ブランドの追求
・政府、貨幣が破綻しても自社商品が最大の「価値」となることを目指す
・BMWの世界:近代的教会建築、演出、ストーリー、熱狂的なファンをつくる仕組み
そして上記(1)~(5)が目指していることは、「規模」「利益」の追求よりも「持続する経営」であり、その結果としての「家族経営」でした。そして、その中で社員の働きがいを追求するかについては、上記(1)~(5)が揃えば社員は自社と自分の仕事に誇りを持つわけで、自社と自分の仕事に誇りが持てれば、社員は働きがいを感じるのです。
今回のドイツグレートカンパニー視察セミナーでは、多くのことを学ぶことができました。
ニュルンベルグ市内ホテルでのまとめセミナーの様子
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