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<視察6社目:メルセデスベンツ(Mercedes Benz)>

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同社は従業員数271,370人、売上1065億4000万ユーロ(約13兆円)。

同社シンデルフィンゲン工場では26,000人が働いており(うち8000人が開発スタッフ)、年間45万5000台の自動車を生産している。全て受注生産である。

今回の工場見学では「プレス工程」「溶接工程」「最終組立工程」を見学した。通常、日本の完成車メーカーは「プレス工程」「溶接工程」は見せない。

同社溶接工程の様子(プレゼンテーションビデオより)


同社がこの工程を見せる理由は、ベンツの衝突耐久性へのこだわりを、見学者の目に焼きつけさせるためである。「プレス工程」「溶接工程」を見学後、ベンツの衝突実験のビデオとその際に使用した実験車両を見せられる。実験車両は時速60kmで車体の左半分をブロックに衝突しながらも、ドアは何の問題も無く開閉することができる。

工場全体で4万台のロボットがある。溶接工程だけで1300台のロボットが活躍している。25%の労働者が外国人である。ただしドイツ語が話せない社員は雇わない。

工場内には病院、保育園、ピザ出前、レストラン、ジム、発電所などが完備しており、工場内で生活が完結できる様になっている。

ベンツは高級車であり、日本のカローラと比較しても7倍以上の単価であるためか、工場全体にかなり余裕が見られた。やはり「高く売る」努力を行うことが最も大切であると痛感した。

同社前にて記念撮影


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