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<視察5社目:アドルフウルト(Adolf Wurth GmbH & Co. KG)>

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同社は従業員数65,169人 、売上99億8500万ユーロ(約1兆3000万円)。同社は173,000アイテムもの商品を扱う。また65,000人もの従業員がいるが合資会社であり、家族経営である。

同社の外観


3万人のセールスレップがおり、「We are customer’s employs(我々は顧客に雇われている)」という考え方で営業を行っている。国によって雇用形態が異なる(基本的に社員ではなく個人事業主)。
日本でいう同業者はトラスコ中山である。ただしトラスコ中山はウルトの5倍以上のアイテム数を扱いながら、売上は10倍近くある。品揃えを絞り込むことによる生産性のアップ、また高い商品開発力が伺える。

また同社の社員65,000人のうち30,000人がセールスレップ(=営業を主に行う個人事業主の契約先)である。日本の場合はセールスレップという形態は根付いておらず、実際にユーザーの販売を行うのは会社組織としての販売店である。

成功した理由は2つ。1つは国際化、2つ目はユーザーニーズを収集することである。80カ国に400拠点を持つ。ドイツ国内における売上は40%前後。

健全な体に健全な心が宿る、という考え方でスポーツに力を入れている。

同社プレゼンのスライドより

オリンピックにも支援を行っている。また仕事だけでなく芸術・文化に興味を持つことが大事だと考えている(芸術・文化に興味のある人は仕事ができる)。欧州中に自社の美術館・博物館を持っている。一般の人も入場することができ、無料となっている。託児所も保有している。子供用品の店舗も持っている。
社長にはオーナー一族が就任することがわかっていても、98%もの社員が同社にとどまる。社員は家族の一員であると感じている。

同社業績の推移

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