【ハノーバーメッセ視察・ドイツ中小製造業視察セミナー：レポート ～３日目～】
４月２６日（木）ドイツ中小製造業視察
企業視察４社目：ブレーメン大学 最新加工研究所（ＩＷＴ）
同機関の概要
・ブレーメン大学内に設置されており、１６８名の従業者がいる。うち１０２名が科学者であり５２名が専門技能者である。
・２５０社からなる企業連合体からバックアップを受けている。全予算の１９％がベースとなる運営費から、８１％がプロジェクトごとの出資により賄われている。
・１９７１年設立の比較的若い大学である。学生数は１万９０００人。
・大きく分けて「機械加工」と「超精密加工」がテーマである。
・機械加工については、例えば歯車における歯切り加工の改善が挙げられる。歯車の揺らぎを無くし、自動車や風力発電への性能向上を目的とした研究がある。
・また炭素繊維・プラスチック・アルミ複合素材（航空機材料）に対する穴あけ加工の研究がある。リベット用穴を空けるさい、切粉が内部に落ちないような（全て外部に排出される）加工法の開発を行なっている。
・超精密加工においては、難削材に対する鏡面加工がテーマとしてある。ダイヤモンド工具を用い、研磨レスでナノレベルの鏡面加工を実現する。レンズの金型等になる。
