今日は新潟のメーカーへのコンサルティングを行いました。今回が一回目の訪問となります。
コンサルティングの大きなプロセスとしては、
「初期調査・ヒアリング」⇒「仮説提示」⇒「仮説検証のための調査」⇒「報告会・プレゼン」⇒「定期支援コンサルティング」
という流れになります。ここで最も大切なのが「仮説提示」です。クライアントは、様々な問題解決のためにコンサルタントに依頼をしてきます。その問題を解決するための(=船井総研の場合はいかに業績を上げるか、という依頼がほとんど)具体的な解決策を、「仮説」という形でクライアントに提示するのです。
この「仮説」を提示した際に、クライアントが具体的に業績があがるイメージができない仮説であれば、その仮説は間違った仮説です。
なぜなら、「イメージできないことは現実化しない」からです。我々コンサルタントがその会社で働いて業績を上げるわけではありません。あくまでも、その会社の経営者や社員の方に動いていただいてはじめて業績が上がるのです。何よりも「クライアントがイメージできる」具体的施策を提示しなければならないのです。
私の場合、こうした「仮説」を初回訪問の社員ヒアリングの最後には、クライアントに提示します。逆にいうと、このスピードで仮説が提示できないのであれば、コンサルタントとしては三流だと私は考えています。
名医と言われる一流の医者は、患者を一目見ただけで病状をあて、具体的な治療方針をその場で提示すると言います。「検査しなければ病状がわからないのはヘボ医者だ」と、ある名医と言われる先生がおっしゃっておられたことが、私には強く記憶に残っています。
このように、一目見ただけでポイントを見抜く力のことを「直感力」といいます。
あらゆる職業のプロにおいて、プロとしての条件は「直感力」があるか、無いか、ということではないでしょうか。
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