ここ数年、機械工具業界（ＦＡ業界）は好調なこともあり、新たに営業所を出店される企業も増えています。先日、私の顧問先の機械工具商社で、はじめて新規営業所を出店された企業があります。
同社は社員３０名前後の地域密着型商社ですが、新規営業所を出すのは創業以来始めてのことで、また紐つきユーザーもないため、本当にゼロからの開拓になります。
しかし同社は新規営業所の出店に備え、１年半前から布石を打ってきました。県内の中堅・大手ユーザーを対象に技術セミナーを毎月開催、その告知をＤＭで行ってきたのです。
その成果もあり、新規営業所スタートわずか２週間にして、新規ユーザーの取引口座を５社獲得することができました。もちろん常務（同社の営業トップ）と部長自ら、新規営業所の陣頭指揮にあたっていることも大きな理由でしょう。もちろん、新所長も寝る間を惜しんで仕事にあてています。
何よりも、新規営業所だけでなく本社の雰囲気も大きく変わりました。以前は営業と業務の間に壁があるなど、社員間で、あるいは会社と社員との間でギクシャクした時期もありましたが、今はその余韻すら残っていません。
前向きな目標設定をし、会社レベルで取組んでいくことがいかに社内を良い方向に向かわせるかという事例だと思います。やはり組織も水と同じく、同じところに留まっていたら濁ってしまうということなのかもしれません。
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