最近の若手リーダーの中には、「部下とどう接して良いかわからない」と考えている人が多いようです。特に30代前半のリーダーにこのような人が多い様で、新聞や雑誌などでもそうしたことが指摘されています。
この世代は「就職超氷河期」の時に就職活動を行い、入社してからは平成大不況の影響で後輩がつかず、その結果、今になって部下を任されてもどのように接して良いかわからないと言うのです。
若手リーダーが「部下とどう接して良いかわからない」と考えてしまう理由として、次の3つのことが考えられます。1つは仕事に対して自らの哲学が無いこと。2つ目に人から嫌われるのが怖くてリスクがとれないこと。3つ目にその若手リーダーの上司がダメであるということです。
「部下とどう接して良いかわからない」と悩む前に、まずは自ら仕事に対する哲学を持つことでしょう。さらに、いい歳をとった男が少々人から嫌われることを恐れていてはいけません。相手の顔色を見れば見るほど、本当の人間関係は築けません。
リーダーが悩んでいるチームなど、この厳しい世の中にあっては全滅する運命を辿るでしょう。こうしたチームにいる部下は全員不幸になります。言い換えればリーダーのあり方一つで、多数の人を幸せにもでき、さらに不幸せにもするのです。リーダーはそこのところを肝に銘じなければならないでしょう。
ちなみにあらゆる組織の原型である軍隊においては、20代が戦い、30代が陣頭指揮をとり、40代が幹部、50代は統帥の立場です。社会が成熟化した結果、精神年齢の退行が起きているようですが、30代ともなれば陣頭指揮がとれるリーダーにならなければいけないのです。
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