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片山和也の生産財マーケティングの視点【商売の本質とは何か】

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今日は近畿圏の、管工機材商社に定期支援で訪れていました。
全国的にみて管工機材業界の落ち方は、昨年対比2~3割といったところですが、同社の場合はエリアナンバーワンの商品力・在庫力・配送力を持っていることもあって、地域内で善戦をしています。
船井流のコンサルティングの基本は、その会社の長所をさらに伸ばす「長所伸展」です。
そこで、何が強みで同社が善戦できているのかを、幹部の方に挙げていただきました。
その中で最も挙がった自社の強みが「配送力」ということ。同社は社長の人間性の高さもあり、社内も一体化しています。従ってお客さんが違う担当者に頼んでも、喜んでその担当者が対応してくれますし、配送もエリアや時間もいとわず対応します。
そこで私が提案したのは、その配送のトラックに紅白の幕をつけ、年初の配送をしてはどうかということです。
昔は初荷式もあり、トラックが紅白の幕をつけることも珍しくはなかったそうですが阪神大震災以来、そうした習慣がなくなってしまったというのです。
10台前後のトラックに紅白の幕をつけるのは、コスト的にもしれています。それをみて「縁起がいいやないか」とお客に思っていただき、リピートで何かご注文をいただければ、すぐに元はとれるというものです。
私は商売の本質とはお客に喜んでいただくこと、言い換えれば「夢を売る」ことだと思います。ちょっとした工夫、少しのコストであれば「夢を売る」ような演出も非常に大切なのではないかと私は思います。


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