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驚きのグレートカンパニー視察セミナーレポート:4日目

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驚きのグレートカンパニー視察セミナー
 

2016年10月13日 (木)  このセミナーについて>>

視察10社目:BOX

同社の外観

同社のレセプションの様子

オフィスはデザインにこだわる

(1)BOXの概要

  • クラウドを活用したストレージサービスを提供している。日本でもファイルや画像データをクラウド上で保存・共有する。
  • 現状は売上高300億円に対して経常赤字が200億円であるが、株式公開をしている。
  • CEOのアーロン氏はカリスマ経営者として評価を受けており、610億円の資金調達を行っている。いわば将来性を評価されている会社である。

 

(2)BOXのミッションと行動指針

  • BOXのミッションは「働いている人たち、組織を変革(=トランスフォーム)する」ということである。
  • BOXの行動指針は次の通り。
    ①Be an owner.It’s your company!
    ②10× it!
    ③Blow our customers’ minds
    ④Take risks.Fail fast.GSD.
    ⑤Bring your(      )self to work every day
    ⑦Be candid and assume good intent
    ⑧Make Mom proud
  • 例えば上記②は、今考えていることの10倍の発想をする、ということ。例えば現状が年商3億円なのであれば、どうすれば30億円ができるか考える。
  • ⑧は「自分の母親が誇りに思ってくれる様な仕事をしなさい」ということ。
  • 同社には経営者のミッションをきちんと理解し、自社のことをきちんと社外者に説明ができる“ストーリーテラー”という社員がいる。同社内のツアーも“ストーリーテラー”によって行われた。
  • 「デザイン」「モバイル」を重視している。

 

視察11社目:マルケト(Marketo)

同社のエントランス

同社のMatt Zilli氏

マーケティングの自動化を提供

(1)同社の概要

  • 2006年に創業、2008年に最初の商品をリリースした。同社が提供している商品はマーケティング・オートメーションであり、大きく次の4つの機能を持つ。
    ①リード管理
    ②カスタマーベースマーケティング
    ③コンシューマーマーケティング
    ④モバイルマーケティング

 

(2)マーケティングオートメーションをめぐる近年の変化

  • シニアディレクターのMatt Zilli氏はマルケトに4年間務めているが、この4年間で大きな変化があった。
  • 同社と同じマーケティング・テクノロジーの会社(=競合)は2011年に150社であった。現在2016年には3500社にも増えている。
  • 従来はマーケティング・オートメーションの機能を説明すればよかった。現在ではこうした同業他社との違いをきちんと説明する必要がある。
  • 同社の顧客は4500社で35カ国に及ぶ。
  • ライバルのマーケティング・オートメーションの会社は、セールスフォースなど大手ベンダーに買収されている。同社は未公開会社となることで、買収を防いでいる。
  • 同社は親会社の意向に左右されない独立系企業として、業界No1の存在である。

 

(3)同社のシステムを導入した成果

  • 同システムを導入した結果、セキュリティーソフトのカスペルスキーでは解約率8%、顧客増加率111%という成果を得られた。
  • NBAバスケットボールチームではチケット売上30%増加 シーズンチケット更新率90%という結果を得られた。
  • 同社のシステムを導入することにより、その会社のホームページを訪れる顧客は、あたかも自分専用のサイトがあるかの気分になる。カスタマーエクスペリエンスを実現している。

 

視察12社目:グレート・プレイス・トゥ・ワーク・インスティチュート(GPTW)

バイスプレジデントErika氏の講演

ディスカッションのテーマ

ディスカッションの様子

(1)同機関の概要

  • GPTWは創業1991年。企業の「働きがい」という点に焦点を当てた企業の調査を行い、ビジネス誌などに調査結果を公表する機関である。
  • 同機関の創設は、1984年、経済ジャーナリストのロバート・レベリング氏とミルトン・モスコヴィッツ氏によって「アメリカにおける働きがいのある会社100社」という著書が発表されたことから端を発する。これ以降「働きがい」に着目した企業評価、分析という新たな手法が生み出された。

 

(2)講演とディスカッション

  • バイスプレジデント Erika Richardson Koh氏 より講演いただきました。まず次の2つのテーマでディスカッションを行いました。
  • テーマ1:ビジネスの成功に最も大切なことは何か?
  • テーマ2:その最も必要なことを実現するために、社員に求めることは?
  • 会社によって答えは様々だと思います。しかしこれらを実現するために必要なことは1つ、それは「働き甲斐のある職場」をつくることです。

 

(3)パフォーマンスの高い組織づくりに必要なこと

  • GPTWは92カ国、4000万人に展開している。
  • 今までのサーベイの結果、信頼性(Trust)が最も重要である。一緒に働いている人を信用する、マネジメントに対して信頼されることが大切。
  • こうした「信頼性」に基づいている組織こそ「働き甲斐のある職場」である。
  • またリーダーが信頼でき、正直で倫理的な組織の場合、そうでない組織と比べて10倍もの効果をもたらす。
  • つまり「ハイ・トラスト ハイ・パフォーマンス」である。具体的に・・・
    ①フォーチュン100の企業は、そうでない会社と比べて株価が2倍
    ②定着率が高い。GPTW企業は離職率1/2
    ③GPTW企業の収益性は、そうでない企業より26%高い
    ③GPTW企業の生産性は、そうでない企業より3倍高い
    ④ブランドの伝達力は、そうでない企業より11倍高い
    ⑤イノベーション力は、そうでない企業より17倍高い
  • 働き甲斐のある会社をつくるための5つのポイント
    ①1人1人に対して配慮する
    ②成長を志向し、能力開発をする
    ③賞賛する
    ④従業員の声を聞く
    ⑤仕事の意味を見つけられる職場をつくる

 
 

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