【ハノーバーメッセ視察・ドイツ中小製造業視察セミナー:レポート ~出発~】
4月23日(月)成田空港にて結団式
ミュンヘン経由、ハノーバーへの出発に先立ち、成田空港にて結団式を行ないました。
本視察セミナー主催者の船井総合研究所 片山 和也より、御参加のポイントを下記の通りお伝えさせていただきました。
1)今回の視察セミナーの目的は次の2つです。
①ハノーバーメッセにおける最新技術と商材の発掘
②ドイツ現地中小企業の視察による、日本国内製造業の今後の方向性を探る
2)世界5大見本市会場と言われている展示会場のうち、4つまでがドイツ国内に存在します。
例えば日本を代表する展示会場である東京ビッグサイトの面積が約10万㎡なのに対し、ハノーバー
メッセが開催されるハノーバー見本市会場は約50万㎡の面積を誇ります。東京ビッグサイトの約5倍です。
3)また日本の生産財業かは卸・商社を中心とする流通構造なのに対し、ドイツは直販がメインで日本ほど
卸・商社も存在しません。ドイツでは見本市が生産財流通において大きなウエイトを占めています。
日本において展示会への出展はビジネスの”スタート”ですが、ドイツにおいては”ゴール”です。
すなわち、展示会に見込み客を誘い出すのはもちろん、展示会出展前の段階であるていど商談を進めておく
のがドイツにおける商談の中での展示会の位置づけです。
またドイツにおいては国際商取引でも見本市が多用されており、輸出全体の約20%が見本市により商談が
なされていると言われています。このようにドイツは見本市大国であるといえます。
4)このようにハノーバーメッセはかなり大型の展示会ですので1日目の視察の際には、事前に御送付したガイド
ブックをご覧になり、「ここを見学したい」という場所にピンポイントで訪問していただきたいと思います。
5)また今回は展示会視察は2日間となります。1日目は交渉したい出展者のあたりをつけていただき、2日目は
船井総研の貿易スペシャリスト、また通訳をつけての商談を個別対応で行ないたいと思います。
毎朝7時よりミーティングを開催しますので、2日目に商談したい出展者を挙げていただきたいと思います。
6)さらに、3日目はドイツ現地中小企業の視察となります。ドイツは日本同様に生産財大国です。また日本同様に
テレビなどの民生用消費財は苦手な国です。いわば”見込型生産”よりも”受注型生産”の国です。
同時にドイツは機械文明発祥の地であり、製造業は高い誇りをもって非価格競争で事業にあたっています。
そうしたドイツの中小製造業から、日本の中小製造業がいかに国内で勝ち残っていくかのヒントを探って
いただきたいと思います。