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経営は日本的でも高収益

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先日、日本経済新聞の一面に米国3M社が特集されていました。

3M社といえば、ポスト・イットや研磨剤などで日本でもよく知られています。同社はアメリカの大企業ではありますが、我々日本の中小企業も大いに学ぶべき点があります。

まず同社は、1959年から1年も途切れることなく増配を続けてきています。また配当そのものも100年以上継続しています。

この間に大恐慌も第二次世界大戦もリーマン・ショックもありましたが、途切れることなく配当を続けてきているのです。

同社のインゲ・チューリン社長によると、その要因は同社の経営の重要指標NPVI(New Product Vitality Index=新製品売上比率)だといいます。

全売上高のうち、過去5年以内に発売した新製品が占める比率を示すもので、同社では25%を最低限の達成目標としています。

現在は30%にもおよぶそうです。

チューリン社長によると、既存の商品は陳腐化によって毎年4%程度売上が逓減していくそうです。その結果、5年経つと2割減少します。

その穴を埋め、会社全体の売上高を押し上げるには、切れ目なくイノベーションを起こし、製品群の新陳代謝を活発にしなければならない、といいます。

これは、我々 部品加工業の様な受託型製造業や、機械工具商社の様な生産財商社も同じことです。

我々 部品加工業の様な受託型製造業や、機械工具商社の様な生産財商社の場合は、NPVI(New Product Vitality Index=新製品売上比率)ではなく、

NCVI(New Custmer Vitality Index=新規顧客売上比率)が経営重要指標になります。

私はリーマン・ショックの翌年2010年2月に、次の書籍を出版しました。

 

↓↓↓なぜこの会社には1カ月で700件の引き合いがあったのか?

https://www.amazon.co.jp/%E3%81%AA%E3%81%9C%E3%81%93%E3%81%AE%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%81%AB%E3%81%AF1%E3%82%AB%E6%9C%88%E3%81%A7700%E4%BB%B6%E3%81%AE%E5%BC%95%E3%81%8D%E5%90%88%E3%81%84%E3%81%8C%E3%81%82%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B-%E7%89%87%E5%B1%B1-%E5%92%8C%E4%B9%9F/dp/4806136220

 

この書籍を出版したきかっけは、リーマン・ショックの様な大不況においても、業績を落とさない、あるいは業績を落としてもいち早く立ち直る会社の共通点を見出したからです。

それは前述の新規顧客売上比率が5%以上の会社、ということです。

新規顧客売上比率とは、取引開始から1年以内の顧客の売上高を、全売上高で割り算したものです。

5%というと、少ない、と感じるかもしれませんが、BtoBのルートセールスの場合、取引開始して2~3年で大口顧客に育っていくものです。従って取引開始で5%というと、なかなか大変な数値なのです。

前述の米国3M社の場合、過去5年間に発売した新製品の売上比率25%が目標値です。

私が提唱する取引開始1年間で5%という数値は、5年間で25%となりますから、奇しくも3M社が提唱する25%と一致します。

ちなみに、米国3M社は売上高3兆円という超大企業であるにも関わらず、先期2016年12月期の営業利益率は24%にも及びます。

自社製品をお持ちの会社の場合はNPVI(New Product Vitality Index=新製品売上比率)を、

自社製品を持たない会社の場合はNCVI(New Custmer Vitality Index=新規顧客売上比率)を、ぜひ自社の重要経営指標としていただきたいと思います。

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