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片山和也の生産財マーケティングの視点【モデル企業の取り組み】

先週末、大阪の地域一番の機械工具商社の1つである株式会社スギモ
トの杉本社長とお話をする機会がありました。杉本社長には2月22
日に船井総研大阪本社で開催される「機械工具商社経営研究会」の2
月度定例会でゲスト講演いただきます。

↓↓↓杉本社長の社長室にて

同社は、これから5年間で現在の年商を2倍の150億円にするビジ
ョンを掲げています。その為に毎年最低1箇所の新拠点を近畿・中部
エリアを中心に出店されています。昨年はタイにも進出を果たされま
した。同社の平均年齢は33歳で、営業の責任者である営業本部長も
45歳という若さです。所長の平均年齢も35~45歳。若ければ良
い、というものではありませんが、成熟期のイメージが強い機械工具
商社においても、成長企業の平均年齢は若いのです。

また以前にこのレポートでも紹介した、日本一の精密板金加工業であ
る京都の株式会社最上インクスも平均年齢34歳という若さです。営
業にせよ、技術にせよ、いずれにせよ熟練が求められる業界でありな
がら、その成功要因は同じなのかもしれません。

↓↓↓最上インクス様のレポート

話をスギモト様の話に戻しますが、同社では今、教育に徹底的に力を
入れられているといいます。特に「何のために働くのか」ということ
です。人生の目的と仕事とが合致すれば、本人にとっては非常に幸せ
なことです。確かに、同社に限らず優良企業は例外なく教育に力を入
れ、特に「何のために働くのか」という点については掘りさげていま
す。

また、せっかく採用した優秀な人材をいかに辞めさせない様にするの
かということにも、同社は力を注いでいるそうです。例えば内定者の
親に家庭訪問を行い、本人が万が一「辞めたい」と漏らしても、まず
は1人前になるまでは踏みとどまる様にアドバイスしてほしい、とあ
らかじめ両親に伝えておく、といいます。
大企業はスピード、中小企業は人材の質で決まるといいます。現在の
様な激動期は特に「教育」「採用」が大切なのです。

また同時に他社の「ベンチマーク」も重要なことです。例えば私の関
係先の創業100年を越えるプレス加工会社の社長さんは、今年も最
低5社は、優秀な同業他社を視察に行きたい、と言われていました。
もちろん、他社の成功事例をそのまま自社に適用できるとは限りませ
ん。しかし1つでも良いから、自社がすぐに取り入れられることはあ
るはずです。
昨年の米国視察ツアーの際に、弊社会長の小山が出発前に「今や、例
えば米国の小売業よりも日本の小売業の方が、あらゆる意味でレベル
が高い。しかし、ダメな経営者ほど、あそこがダメだ、ここがダメだ、
と感想を述べる。優秀な経営者は1つでもいいから良いところを見つ
けて、そこを取り入れようとする。」と言っていました。
まさにその通りだと思います。

船井幸雄は成功の三条件として「素直」「プラス発想」「勉強好き」
の3つを挙げています。特に大切なことは「素直」ということです。
「素直」とは、まずは相手の言うことを一度受け入れてみる、という
ことです。
確かに経営コンサルタントとして多くの会社をみていて、優良企業の
経営者・社員ほど「素直」「プラス発想」「勉強好き」です。
現在の様な激動期は、原理原則がより一層大切になります。この成功
の三条件も、成功哲学における原理原則なのです。

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