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リノベーションとイノベーション

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現在はデフレの時代です。普通にビジネスを行っていたら、すぐに価格競争に巻き込まれます。

従って、いかに価格競争を回避するか、あるいはいかに収益性を上げていくかが、全てのビジネスにおける課題です。

そうした中、特売が常態化し収益性が厳しいと言われる日本の食品業界において、ネスレ日本は高い収益性で知られます。

同社グローバルの営業利益率15%を上回る、高い収益性を実現しているといいます。

そのネスレ日本の高岡社長は、高い収益性を実現する上でイノベーションが不可欠ですが、多くの日本企業がリノベーションとイノベーションを混同していると言います。

リノベーションとは既にある商品やサービスの改良のことで、これはヒットしても、それほど大きな収益的インパクトを与えるわけではありません。

これに対してイノベーションは世の中を変えるくらいのインパクトを持ち、成功すると大きな収益を生み出します。

さらにイノベーションは3つの段階があり、最初の段階はビジネスモデル・イノベーションで、ユニクロに代表されるSPA業態などがこれにあたります。

次の段階はストラクチュアル・イノベーションであり、アップルやアマゾンがこれにあたるといいます。

そして最上位の段階はマネジメント・イノベーションであり、トヨタのJIT(ジャスト・イン・タイム)がこれにあたると言うのです。

確かに中小企業においても、マネジメント・イノベーションを起こしている会社は高収益です。

例えば私の関係先の某装置メーカーは、40名いる従業員全員がメンテナンスを行うことができます。さらに自社製品のメンテだけでなく、他社製品であってもメンテを行うノウハウを持っています。

さらに設計者全員が営業も兼務しており、装置メーカーにありがちな不況の谷の時であっても、社員が手持ちぶさたになることはありません。

この某装置メーカーは営業利益率で2割近い高収益企業です。

冒頭にも申し上げましたが、現在はデフレの時代であり、あらゆる企業にとって収益性を高めることが大きなテーマです。

イノベーションの必要性を改めて感じます。

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