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片山和也の生産財マーケティングの視点【先端「町工場」視察セミナーテキストより】

1.岡田鈑金株式会社様について

・日刊工業新聞記事より 「日本で生き残る一つのモデル」

・岡田社長より 「お客の言うとおりにしていたら、こうなった」

・CSを追求して夢中でもがいた。

・とにかくお客にかわいがられることを追求した。

・自分では気がつかなかったが、いつの間にか注目されていた。

・特にここ10年、注目される様になった。経済産業省や東京都からも注目される様になった。中小企業白書にも掲載される。

・1991年にバブルが崩壊。本社がある大田区は町工場が激減。かつて12,000社あった町工場が、現在は1/4の3,000~4,000社まで減少している。準工業地帯であった大田区にもマンションが建ち始める。

・「このままではダメだ」と、東京都から80km離れた茨城県に移ることを決意。工業団地は高いので(坪30万円)、自力で丘を崩して工場用の敷地を確保(坪4万円)した。

・少しずつ周りの農地を買収し、現在は1万坪の敷地面積を誇る。うち3500坪が建物面積となっている。

・仕事内容は主に「医療機器」関連である。最近は「太陽光パネルの架台」関連が忙しい。また「遊戯台(パチンコ)」関連の仕事もしている。

・取引先としては約100社。常時動いている取引先が20社あり、うち大口取引先が3社である。原則として1業種1社としか取引をしない様にしている。

・ここ最近では特に「医療機器」が忙しい。特にips細胞関連の試験装置、大手製薬メーカーの製造装置関連の仕事が多い。

・昔は板金しかしていなかったが、現在は3次元CAD設計・塗装・シルク印刷・洗浄まで行っている。ワンストップでサービスを提供することが可能であり、変種変量生産に対応する工場である。また、原則24時間稼動としている。

・工程ごとに別会社化しており、部門別の採算管理を徹底している。グループ人員120名であり、うちタイ人・中国人も含まれる。

・この2月には2億円を投資して、工場を拡張した。昨年も年間1億円程度の投資をする。ドイツの展示会などにも、よく足を運んでいる。

・現在、岡田社長は68歳。後継者としてご子息の専務が36歳である。

2.株式会社エムテック様について

・日刊工業新聞記事より 「難削材における微細長尺加工」

・「旋盤加工」一筋で攻めている。同社の松木専務は一時期、マシニングセンタの購入も検討したが、父親である社長から反対された。また専務ご自身もドイツの同業者等を視察する中で、「旋盤加工」に絞ることを決意。現在に至る。

・同社は松木専務を中心に、「製造業」から「創造業」を目指して取り組んでいる。地元で開かれている若手経営塾の幹事を務め、先端技術研究会を主宰して企業ユニットでの受注を目指している。

・また経済産業省のサポインを取得(テーマは直径0.5mm微細部品における長尺加工)、さらにドイツ・デュッセルドルフで開催される医療機器展示会にも出展している。

・現状は自動車関連の仕事が約7割であり、医療機器分野を伸ばしたいと考えている。

・取引社数は多数あるが、常時流れているのは約50社。うち10社がメイン取引先である。

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