片山和也の生産財マーケティングの視点【これからの成長マーケット「医療機器業界」「航空機産業」について】
来る6月16日~6月22日におきまして、アメリカ医療機器・航空
機産業視察セミナーを企画いたしました。私がこのツアーを企画した
背景を今回はお伝えしたいと思います。
1)世界最大の医療機器産業展示会:MD&Mについて
MD&M(メディカル・デザイン・アンド・マニュファクチャリン
グ)は、世界最大規模の医療機器関係サプライヤーの展示会です。
MD&Mは、毎年2月に西海岸アナハイムで開催されるMD&M W
ESTと、毎年6月に東海岸フィラデルフィアで開催されるMD&M
EASTがあります。由紀精密様をはじめ、日本からの出展が多いの
がMD&M WESTです。こちらは出展社数が1500社前後です。
それに対して医療機器産業の本場である東海岸で開催されるMD&M
EASTは、出展社数が3000社を超えます。また医療機器業界を
対象とする加工部品の出展等はもちろん、こうした加工業者向けの工
作機械・切削工具メーカーも出展を行っている等、その出展内容も非
常に多岐に渡ります。
日本国内でも医療機器業界における最先端の分野は、いまだにGEや
シーメンスを初めとする海外メーカーです。海外メーカーに次いで国
内において圧倒的に大きなシェアを持つのが日立グループ、その下に
島津製作所など専門メーカーが続くとされています。
我が国においても先端医療が進むにつれ、こうした海外メーカーから
国内メーカーへのシフトが進みつつあります。例えばメガネの産地で
ある福井県鯖江において、メガネ部品技術を応用して医療機器分野に
参入した部品加工業は、みな活況だといいます。先日の3月15日の
先端「町工場」視察セミナーで訪問した、岡田鈑金株式会社において
も、医療機器分野が好調なため工場を拡張中でした。
ぜひ世界最大の医療機器業界向け展示会であるMD&M EASTを
視察いただき、医療機器分野への理解・トレンドを掴むと同時に、部
品加工業の皆様におかれましては、将来の出展も合わせてご検討いた
だければと考えています。
2)これからさらに成長が見込まれる航空機産業について
現在の市況下において、昨年対比でも150%近く仕事が増えている
のが「航空機産業」です。製造業の海外移転が進む中でも、国内で成
長する数少ない産業の一つと言えるでしょう。航空機産業の全世界に
おける市場規模は50兆円と言われますが、これから十数年で200
兆円を超えるマーケットになると言われています。
日本国内においても、同産業は大きな成長が予想されていますが、そ
れには次の2つの理由があります。
1番目は航空機産業が総合システム産業であり、先進国に向くビジネ
スモデルである、ということです。例えば自動車の場合、1台あたり
2~3万アイテムの部品によって構成されています。これが航空機に
なると200~300万アイテムの部品から構成されますから、いか
にシステム的で、裾野の広い産業であるかがわかります。
2番目は、現在の日本国内における航空機産業の市場規模が小さすぎ
ることが挙げられます。例えばGDPで日本の60%以下であるドイ
ツでも、航空機産業は3兆円近い生産高なのに対し、日本は1兆円強
しかありません。この理由は、日本には量産を前提にした完成機メー
カーが存在しなかったことですが、今後は日本国内においてもMRJ
を初めとする完成機の量産が予定されています。
この様に航空機産業は日本向きの産業であり、かつ今後成長余地が極
めて高い産業です。
3)アメリカ・コネチカット州における企業視察について
アメリカ・コネチカット州は、航空機大国アメリカにおいても有数の
航空機産業集積地です。GEのジェットエンジン部門の本社、同じく
世界3大ジェットエンジンメーカーであるプラット・アンド・ホイッ
トニーの本社、さらにシコルスキーの本社 等があり、さらに同州の
エアバス向け航空機関連部品の輸出は、年間4000億円以上の規模
です。
こうしたコネチカット州の、航空機産業関連の中小部品加工業(ジョ
ブショップ)を数社視察すると同時に、GEまたはプラット・アン
ド・ホイットニーなど大手航空機関連メーカーの視察を行います。
同視察により航空機産業の最新トレンドを掴むと同時に、日本以上に
成熟したアメリカ製造業界を生き残ってきた、中小部品加工業におけ
る経営のポイントを学ぶことが本視察の目的となります。
昨年のドイツ中小製造業視察もそうでしたが、日本と同じ先進国にお
いて成功している中小企業を視察することが、我々の経営にも大いに
取り入れられるポイントを見つけることができます。
現在の生産財業界において、2大マーケットは「自動車」と「IT」
です。両産業ともに現地生産・海外生産が進んでおり、マーケットの
縮小は否めない状況です。この2大マーケットに加えて「医療機器」
「航空機」という、新たな2つのマーケットにより注目していく必要
があると思います。
ぜひ下記お知らせをお読みいただき、本視察セミナーへのご参加をご
検討いただければと思います。
↓↓↓お申込・セミナーご案内ダウンロードはこちら!
https://www.funaisoken.co.jp/seminar/313153.html
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[アメリカ医療機器・航空機産業 視察セミナーのお知らせ]
船井総合研究所が総力を挙げて企画する一大イベント!!
大好評受付中!20名様限定!
3000社もの医療機器向けサプライヤーが出展する、本場、
医療機器大国アメリカの大型展示会 MD&M EASTを視察!
(フィラデルフィアで開催される世界最大規模の医療機器展示会)
今回は視察の皆様も、近い将来は出展を目指していただきたい。
さらに、現在も活況を呈する航空機業界。その本場、アメリカ
コネチカット州の航空機産業関連企業(主に中小部品加工業)を
視察、航空機産業の最先端のトレンドを知る企画です。
(コネチカット州はGEのジェットエンジン部門本社、P&W、シコ
ルスキー他の本社があり、同州のエアバス社向け輸出は年間4000
億円を超える規模です)
自動車が2~3万点の部品から構成されるのに対し、航空機は1機あ
たり200~300万点の部品が必要な、非常に裾野が広い巨大産業
です。これから日本国内にも完成機メーカーが誕生するのを受け、さ
らに全世界でのLCCの急拡大を受けて、これから急成長が見込まれ
ている、自動車・ITに次ぐ第三の巨大産業です。
もちろん、東海岸の目玉、ニューヨークも視察!シェールガス革命で
沸くアメリカの生の姿を見ていただきます。
本視察セミナーの概要は下記の通りです。
★本視察セミナー3つのみどころ★単なる視察とはここが違います!
1.本場アメリカで成長業界の最新トレンドがわかる!
現在、世界規模で成長が見込まれる医療機器業界と航空機産業におけ
る世界ナンバーワン市場はアメリカです。その本場アメリカで世界一
の医療機器展示会MD&Mと、さらには航空機関連企業の視察と協会
によるセミナーにより、成長業界の最新トレンドがわかります。
2.豪華講師陣による解説とセミナーの実施!
生産財分野のエキスパート 片山和也 と、海外ビジネスのエキスパ
ート 牧野好和 が、本視察セミナーに同行!現地での解説と、移動
車中・現地でのセミナーにより、一層の理解を深めることができます。
大規模展示会でも見落としがありません。
3.現地中小企業の視察ができる!
日本以上に成熟期を迎えているアメリカ。そのアメリカで勝ち残った
航空機関連中小加工業を視察(3社を予定)することで、航空機産業
の最新トレンドはもちろん、今後の日本国内における製造業の生き残
りのヒントを探ります。
<日時>
2013年6月16日(日)~6月22日(土)<7日間>
行程:成田発~ニューヨーク~コネチカット~フィラデルフィア~
ニューヨーク~成田着
<費用>
一般企業様 525,000円 / 一名様(税込)
会員企業様 498,000円 / 一名様(税込)
※別途燃料サーチャージが必要です
※燃油サーチャージは航空会社からの変更の都度、改訂いたします
※会員企業様とは、フナイトップリーダークラブやFUNAI メンバーズ
Plus(無料お試し期間を除く)など、船井総研主催の各種勉強会にご
入会中の企業様を指します。
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