今、日本ではTPPや農協改革にも見られる通り、農業の生産性向上が急務といわれています。日本の農業といえば国土が狭く、また山地が多いことから、広大な農地で自動化された農業を推進するアメリカやオーストラリアに対して著しく不利である、というのが従来の定説でした。
しかし、こうした定説を覆す国があります。それが本コラムでも何度か述べているオランダです。
オランダの人口は日本の10分の1程度で、国土は九州くらいの面積しかありません。またオランダは別名“ネーデルランド(=低い土地)”と言われるだけあって、国土の大半が海抜0m以下の干拓地です。従って土壌も痩せています。
ところがオランダの農作物輸出は900億ドル近くに及び、アメリカに次いで世界2位の地位を占めます。ちなみに3位が、農業国で知られるフランスです。
なぜ国土が狭く、また土壌も痩せているオランダが農作物輸出でアメリカに次ぐ競争力を持つのかというと、「スマートアグリ」と呼ばれる農業の高度な工業化にあります。
例えば日本で“温室”といえば、せいぜい高さが2~3mのビニールハウスが連想されます。ところがオランダの温室は高さ7mを超えるガラス製の“植物工場”ともいえる、高度なプラントです。
促成栽培により数週間で収穫可能な状態に育て、自動化された施設で機械により収穫されます。日本の同じ農作物と比較すると、単位面積あたり2倍の収穫量があります。従って生産性も日本の2倍であり、ここに世界第2位の競争力の源泉があるわけです。
オランダにできたことが、日本の農業にできないわけがありません。
そして農業に限らず、どの様なビジネスにおいても「ウチには無理だ」と決めてかからないことが、成功要因になるのではないでしょうか。
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