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ニッチな町工場の集積こそ日本の国際競争力の源泉【連載|第1回:世界に誇りたい日本の製造業】

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日本は「町工場」大国

日本は製造大国であると同時に中小製造業大国、町工場大国と言い換えることができます。

自動車にしても航空機にしても、資本力を持つ大企業の力だけでは開発・生産を行うことはできません。例えば自動車の場合で部品点数は2~3万点、さらに航空機になると200~300万点にも及び、これだけの部品を1つの企業で開発・生産することは不可能です。

こうした部品点数の多い高度システム製品を生産するためには、完成品メーカーを支える中小製造業・町工場の集積が不可欠であり、こうした町工場の集積のことを産業クラスターと呼びます。

世界的に産業クラスターが集積している国は、ドイツ・イタリア・スイス・フランスといったヨーロッパの工業国、さらにアメリカ、日本など世界でも限られています。そして産業クラスターの存在が、世界ブランドの自動車・時計などのメーカーを持つ国と一致していることがよくわかります。

 

日本が得意なのは「生産財」

その中で日本は「生産財」と呼ばれる“モノをつくるためのモノ”の生産を得意としています。例えば工作機械・産業用ロボットの生産において日本は世界トップです。さらに国内の大半の産業が1992年のバブル崩壊以降に市場規模を落としていますが、この両分野は昨年度が受注額において過去最高をつけています。つまり「生産財」分野は日本の強みであると同時に、見方によっては成長産業と捉えることもできます。

 

“ニッチ”の集積が日本の国際競争力の源泉

自動車や家電・スマホなど、一般消費者が購入する製品は「消費財」です。そしてこうした「消費財」を生産するための設備・機器・工具のことを「生産財」と呼ぶわけです。「消費財」は誰もの目につきますから誰もが知っています。ところが「生産財」は表に出てきませんから一般の人はあまり知りません。

また「消費財」が大量生産(マス・プロダクション)なのに対し「生産財」は多品種少量であり、もっと言えば“ニッチ”です。そして日本にはこうした“ニッチ”を支える中小製造業が集積しています。また船井総合研究所の「ファクトリービジネス研究会」におきましても、そうした世界に誇れる町工場が数多くおられます。本コラムでは、そうした「世界に誇りたい日本の製造業」をわかりやすくご紹介していきたいと思います。

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