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製造業界の二極化に伴い中小企業がすべきこととは?

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2021年4月の製造業の市況:3つのポイントについて

 

先日、製造業向けの経営勉強会、ファクトリービジネス経営研究会 部品加工業/セットメーカー経営部会が開催されました。そこでお伝えした現在の市況は下記の通りです。

 

1.非対称性不況

 

現在の不況は従来の不況と根本的に異なります。

 

従来は「景気が良くなるとモノ不足になって材料が値上がる」「従って材料が値上がる時は景気が良い時」という単純な図式(=対称的)でしたが現在は違います。

 

例えば今年に入って鉄・ステンレス(特殊鋼)といった素材は2割程度値上がりしていますが、こうした素材をつくる高炉メーカーはリストラを繰り広げています。具体的に日本製鉄は1万人規模のリストラを発表しています。「素材が値上がりしているのに、素材メーカーは業績不振・リストラ」という非対称です。

 

つまり従来の常識や見識が通用しない時代になった、ということです。

 

 

2.安全保障リスクの企業経営への影響

 

慶応大学の広瀬教授という先生が出版された近著に「ハイブリッド戦争」という本があります。

この本の内容は、ロシアが従来型戦争だけでなく、“サイバー攻撃”や“フェイクニュース流布”といった新しいタイプの戦争をしかけてきている、というものです。その背景にはロシアの軍事費は米国の1/10しかなく、最低限のコストで最大限のダメージを相手に与える為に“サイバー攻撃”を駆使して影響力拡大を行っている、というのです。

 

ここで気になるのが旭化成の半導体ラインやルネサステクノロジーの火災です。

両社の火災はいずれも同じ原因で、めっき装置の過電流が火災を引き起こした、ということです。

 

今年4月18日付けの日経新聞によると、ルール形成戦略研究所(CSR)のレポートによると、実際に過電流によりブレーカーに火災を起こすことが可能であり、かつ、それがサイバー攻撃によって可能である、ということです。CSRは関係企業に警告をだし、工場のサイバーセキュリティ―を強化する勧告をしているのだそうです。

 

つまりCSRによると、旭化成やルネサステクノロジーの火災もサイバー攻撃が原因である可能性も100%否定できない、と。

 

同研究所の国分所長は、「日本企業はインテリジェンスに弱い」と。「日本企業は戦略の立案や判断に際してエビデンス(裏付け)のある情報を重視するが、インテリジェンスの考え方は違う」

「事実や憶測、噂も含めた情報を基に不透明な未来に判断を下すのがインテリジェンス」だと。

 

例えば今年3月、米国テキサス州では大寒波の影響で発電所が停止し、停電により油田の精製施設が止まり、世界的に資源高になりました。資源高になって喜ぶ国はどこか?国庫収入の大半を石油に依存するロシアです。

実際、コロナ禍で石油の消費量が激減し、資源安に苦しんでいたロシアは今回の資源高で一息ついているといいます。

また今回のスエズ運河での日本船主の大型貨物船座礁の事故。あの事故で国際海運が停滞した結果、やはり資源高につながりました。ここで常識的に考えて、20万トンからの超大型貨物船があんな穏やかな環境のスエズ運河でなぜ座礁したのか?かつての戦艦大和が7万トンですから、20万トンの貨物船というのがいかに巨大な船なのかがわかります。当然のことながら最新鋭のコンピューターで制御されている新鋭船であり、そんな船が簡単に座礁するのか。スエズ運河が封鎖されると誰が得をするのか。普通に考えるとそういう考えに至ります。

 

これはネットに書かれているあやしい陰謀論の類ではなく、著名大学の先生が記した書籍や日経新聞といったメジャーな報道誌でも示唆をしている常識・見識の範疇の話です。

 

 

3.かつてのないほどの二極化

 

前述の旭化成やルネサステクノロジーの火災もあり、車載半導体が世界的品不足になり、これを受けて日産が3000台の減産、スバルやスズキも一部工場を停止。ホンダも売れ筋のフィットやNシリーズの減産を発表しました。

 

その中でトヨタは影響を限定的にしか受けておらず、本格的な減産には踏み切っていないといいます。

その理由は、もともと半導体の在庫を4倍に積み増していたからです。

 

トヨタでは東日本大震災でサプライチェーンが寸断された時の経験から、調達が難しい部品については積み増すことを検討すると同時に、取引先の在庫まで把握できるサプライチェーンの構築を行ってきました。

 

これも二極化です。

 

つまりトヨタは起こり得るリスクに対して手を打っていた結果、最小限のダメージで済みました。ところがその他のカーメーカーはモロに影響を受けている。

大半の会社がやるべきリスク管理が行えておらず、何かが起きた時に甚大なダメージを被る。

やるべきリスク管理をきちんと行っている会社とそうでない会社とに「二極化」がおきているのです。

 

 

以前から申し上げている通り、中小企業の業績というのは取引先で決まります。

つまり、取引先が仮に大企業だったとしても、

 

a)インテリジェンスに弱い会社

b)リスク管理に弱い会社

c)そもそも構造的に負け組の会社

 

と付き合っていると、近い将来に甚大な影響を受けかねない、ということです。

 

例えば愛知県の碧南市に、日鉄ステンレス衣浦製造所という事業所がありますが、2021年内での閉鎖が決定しました。

もともと同社は日本金属工業という日本で初めてのステンレス専業メーカーであり名門といわれた会社でしたが、日新製鋼に買収され、さらに日新製鋼が新日鉄に買収され、そして今年閉鎖です。同社を取引先にしていた地域の中小企業は甚大な影響を受けるでしょう。

 

ある日突然取引先が消える。あるいはそうなることに気づいた時には手遅れ。

 

こういうリスクが過去になく高まっています。つまり、特に中小企業経営者は常にアンテナを高くしておき、最新の情報を取った上で経営の意思決定をしていく必要があります。

 

今の時代は「知っているか」「知らないか」が、まさに生死を分ける時代といっても過言ではないでしょう。

 

 

中小企業経営者が最新の情報を取る方法

 

そうした中で私が強く推薦させていただきたいのが、今年6月に開催される船井総合研究所のオンライン経営戦略セミナーです。

 

経営戦略セミナーは今まで毎年8月に品川プリンスホテルで開催され、3日間で6000名以上の経営者を集める国内最大級のイベントでした。しかし昨年はコロナ禍により中止。

 

今年は何と「全118講座」「7日間にわたるオンラインセミナー」「現役経営者70名が登壇」という、国内最大級の経営オンラインセミナーです。

 

↓↓↓ オンライン経営戦略セミナーの詳細はこちらから!

https://conference.funaisoken.co.jp/

 

 

この全118講座の中から、製造業の皆様にお奨めしたいのが、6月9日(水)15時30分~17時30分に開催される「製造業向けプレミアム講座」です。

 

↓↓↓ 「製造業向けプレミアム講座」の詳細はこちらから!



「製造業向けプレミアム講座」のテーマは、

“カリスマからの事業承継と製造業DXの進め方”です。

 

そして特別ゲスト講師は「絶対に緩まないネジ」で有名な中小製造業のモデル企業

ハードロック工業株式会社 代表取締役社長 若林雅彦氏です。

 

若林雅彦氏は、創業者である若林会長のご子息です。創業者である若林会長は多数のメディアにも出演され、「SLで有名なハードロック工業」「発明で成功したハードロック工業」というイメージを定着させ、まさにカリスマ創業者です。そんなカリスマ創業者のご子息が、現社長の若林雅彦氏なのです。

 

カリスマ創業者からの事業承継の苦労は、並々ならぬことが想像されます。

 

しかし若林雅彦社長は、同社に入社してから経営に関与してから直近の10年間で、同社の売上を約2倍にすることに成功しています。かつては社員十数名の町工場だった同社は、今や社員100名前後。町工場というよりも「中堅企業」として見事に脱皮することに成功しています。

 

同社の躍進には創業者の力はもちろんのことですが、その下で実務を担ってきた若林社長の手腕があります。

若林社長は生産現場の改革を実行し、従来は職人の勘と経験で成り立っていた生産現場の革新に成功されています。また近年、若林社長が重視しているのは「製造業DX」です。

例えば同社では前回のメールマガジンでもご紹介した「ZOHO」をいち早く導入され、またエンジニア向けソリューションサイトを立ち上げるなど、ネジ業界という成熟産業の中で最新の取組みを行っています。

 

今回の講座では同社の若林社長にご登壇いただき、同社が行ってきた様々な改革や取組み、事業承継に関わる実際のお話についてご講演いただきます。

 

↓↓↓ 「製造業向けプレミアム講座」の詳細はこちらから!


なお、今回の船井総合研究所のオンライン経営戦略セミナーは2021年6月6日(日)~6月12日(土)の7日間にわたり開催されます。

 

そしてご参加費用ですが、1日あたりのご参加費用は、

 

一般参加の方

・33,000円/1日

 

と、なります。例えば前述の「製造業向けプレミアム講座」は

6月9日(水)15時30分~17時30分の「夕方の部」に開催されますが、

同日は夕方の部以外にも「午前の部」「午後の部」と他の講座があり、上記費用でご参加いただくことにより、「午前の部」「午後の部」「夕方の部」と、その日の講座全てにご参加いただけます。

 

(逆に、恐れ入りますが、「夕方の部」のみのご参加でも33,000円の費用となります)

 

 

また、あらためて下記、船井総合研究所のオンライン経営戦略セミナーのご覧いただきたいのですが、

 

↓↓↓ オンライン経営戦略セミナーの詳細はこちらから!

https://conference.funaisoken.co.jp/

 

ハードロック工業社長の講演以外にも魅力的な講演が多数あります。

 

・中小企業DXを世界でリードするZOHO創業者・CEOの講演

・今年のグレートカンパニーアワード受賞企業である渡辺パイプ株式会社で陣頭指揮を取る

同社副社長の貴重な講演

・何よりも船井総合研究所 社長 による現在の時流を見据えた講演

・さらに「採用」「組織開発」「IPO」「ホールディングス化」「各種ビジネスモデル」「SDGs」など

今、押さえておくべきテーマ型講座

・その他 多数

 

繰り返しになりますが、今年の船井総合研究所のオンライン経営戦略セミナーは「7日間」「全118講座」にも及びます。

 

そして一般ご参加者の場合、

 

1日あたりのご参加費用は前述の通り33,000円ですが、

追加でさらに1日ご参加いただく場合は プラス33,000円/日 なのですが、

 

なんと、1週間全てご参加いただける場合は 77,000円 という

お得な料金設定となっております。

 

ですので、私が強くお勧めしたいのは、ぜひ1年に1度の機会ですので、

1週間全てのコースでお申込みいただき、あとはご自身が興味・関心のあるテーマ・講座・

同じ経営者のお話を、ご自由にお選びいただければと考えております。

 

↓↓↓ オンライン経営戦略セミナーの詳細はこちらから!

https://conference.funaisoken.co.jp/

 

 

なお、会員企業様、社長オンライン会員企業様も含め、下記の様な価格設定となっております。

 

 

■受講料

 

一般参加: 1日間のみご参加 33,000円

2日間~6日間ご参加 33,000円/1日あたり

7日間ご参加 77,000円

※3日以上参加される方は7日間ご参加のお申込みがお得です!

 

社長オンライン特典:1日間のみご参加 0円

2日間~6日間ご参加 22,000円/1日あたり

7日間ご参加 55,000円

※3日以上参加される方は7日間ご参加のお申込みがお得です!

 

研究会会員ご本人: 1日間のみご参加 0円

2日間~6日間ご参加 0円

7日間ご参加 0円

 

研究会会員企業の社員様: 1日間のみご参加 22,000円

2日間~6日間ご参加 22,000円/1日あたり

7日間ご参加 55,000円

※3日以上参加される方は7日間ご参加のお申込みがお得です!

 

 

・オプション講座は無料です。事前にお申込みください。オプション講座のみのご参加も可能です。

 

 

いかがでしょうか。日本最大級のオンライン経営セミナー、ぜひご参加いただければと思います。

皆様とオンラインにてお会いできることを、私も心から楽しみにしております。

 

 

↓↓↓ オンライン経営戦略セミナーの詳細はこちらから!

https://conference.funaisoken.co.jp/

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